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Canvas 8 日本語版(Windows版)

Canvas 8 日本語版(Windows版)

2001年08月02日 14時50分更新

文● 伊藤裕也

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Canvas 8 日本語版(Windows版)

日本ポラデジタル

6万8800円(フルバージョン)
3万6900円(乗り換え版/アカデミック版)

Deneba Softwareが開発、日本ポラデジタルが販売を行う「Canvas」は、ベクターシェイプの組み合わせによるイラストの作成からフルカラーイメージのレタッチ、さらには雑誌のレイアウトにまで対応する統合グラフィックスソフト。その最新版「Canvas 8 日本語版(Windows版)」が、8月10日に発売される。今回のバージョンアップは「使いやすさの向上」に主眼を置いており、ドローイングツールやラスターイメージ編集機能の強化、新ツールの搭載などが行われている。中でも特に注目すべきは、自動処理のサポートによる「生産性の向上」だ。

統合グラフィックソフトとして
定評のある「Canvas」シリーズ

Canvas8
「Canvas 8」の基本的な画面構成。各種ツールはアイコンパレットとタブでまとめられ、作業領域を広くとっている。

 Canvas 8の新機能に触れる前に、まずはCanvasの基本的な機能および特徴について触れておこう。
 Canvasはベクターイメージやラスターイメージ、テキストなどの「オブジェクト」を、作業領域に設けた「レイヤー」に配置することによりイラストの作成などを実行できるグラフィックソフトだ。拡大してもドットが目立たない“ベクターシェイプ”の描画・編集と“ピクセルベース”のペイント、ラスターイメージの編集・補正など画像作成に関する数多くの機能を統合することで、イラストの作成はもちろん、工業デザイン、フォトレタッチ、Webページや雑誌のレイアウトなど、幅広い用途に対応している。

Canvas8
「Canvas」の特徴的な機能のひとつ、複数オブジェクトの結合処理をサポートする「結合」パレット。見てのとおり、さまざまな方法が用意されている。
 なかでもCanvasが最も得意としているのは、ベクターシェイプの描画機能だ。直線やベジェ曲線、円や矩形といったプリミティブ(基本図形)を合成することで、複雑なシェイプの描画も簡単に行える。合成の方法は加算・減算のほか、複数のオブジェクトが重なり合う部分のみを残す「交差」、重なり合う部分のみ除外する「切り抜き」などをサポート。大抵のシェイプであれば、わずかな手順で素早く作成できるようになっている。
 作成したベクターオブジェクトはそれぞれ個別に透明度を設定できるほか、「ぼかし」や「エンボス」といった視覚効果も適用できる。この視覚効果はCanvasの特徴的な機能のひとつ「SpriteEffects」を使っており、ベクターシェイプに一切変更を加えることなしにさまざまな視覚効果をかけられる(ラスターオブジェクトについては、SpriteEffectsのほか、直接画像に視覚効果を適用することも可能)。たとえば、円形のオブジェクトに「レンズ」オプションを有効にした状態で「球面」効果を適用すると、ターゲットとなったオブジェクトより下層にあるオブジェクトのうち、ターゲットのオブジェクトから“パスの中にある部分”だけを、あたかも虫眼鏡で拡大したかのように表示できる。しかも、これはあくまでもオブジェクトに付加した“属性”なので、効果を適用した後でオブジェクトを移動したり、その下に別のオブジェクトを追加した場合、表示内容が自動的に更新される。つまり、いちいち最初から効果をかけ直す必要がないわけだ。
 また、オブジェクトはグループ化によりまとめて管理できる。複数のグループをまとめて再グループ化することも可能で、オブジェクトの数が多くなった場合でも効率よく扱えるのも便利な機能だ。ポスターなど大判で複雑なイラストを作成する際にも、効率的に作業が進められるだろう。



Canvas8
SpriteEffectsより「球面」効果を適用したサンプル。このほかにもぼかしや回転など、いろいろとおもしろい効果がある。

 このようにCanvasはプロのイラストレーターやデザイナーの使用にも堪える内容のソフトウェアで、アドビシステムズの「Adobe Illustrator」やコーレル「Corel Draw」などをライバルとしている。そのCanvasシリーズの最新バージョン「Canvas 8 日本語版」が、8月10日に発売される。それではひき続き、Canvas 8のポイントについて触れよう。

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