ジュピターメディアメトリックス(株)は31日、日本におけるネット経由(パソコンとモバイルの両方を含む)の有料音楽配信は順調に拡大し、2001年の12億円から2006年には1000億円を超える市場になるとの予測を発表した。米国市場は2001年の2900万ドル(約35億円)から2006年の19億ドル(約2300億円)に拡大すると予想している(米ジュピター メディア メトリックス社調べ)。
日本のネット有料音楽配信市場の拡大にモバイル端末が重要な役割を果たすと期待されている。現状では通信速度が不十分なうえ、料金も高額なため、音楽配信に適したものではないという。モバイル端末への音楽配信を普及するには、処理能力や記憶容量などが強化され、モバイル端末が音楽再生機器としての機能を持つようになることと、外部とのインターフェースが多様化し、無線ネットワーク以外の経路からも音楽データが取得できるようになることの2点が鍵になるとしている。このことから本格的な普及は、これらの条件が整い、高速データ通信が可能となる次世代携帯電話(IMT-2000)サービスが本格化する2003年以降と見ている。
