民間の調査会社である(株)インターナショナルデーターコーポレイションジャパンは14日、2000年度の国内におけるITサービスベンダーの連結売上高ランキングと、市場におけるポジショニングを測る“リーダーシップグリッド”を発表した。リーダーシップグリッドとは、同社独自の市場ポジショニング分析ツールで、シェア獲得能力と市場機会アライメント(市場動向との適合性や潜在するビジネス機会をつかむ能力)を測ることができるという。
それによると、2000年度のITサービスの連結売上高ランキングでは、売上高が1兆1538億円の富士通(株)が1位、(株)日立製作所が2位、日本電気が3位となった。1位の富士通は多大なリソースと広範なサービス範囲を基盤に、今後も国内ITサービス市場でリーディングプレーヤーの座を維持していくと見ている。2位の日立は富士通と対等に渡り合っていくだけの潜在能力を有しているが、まだ差は大きい。3位の日本電気は、社内カンパニー制導入後のNECソリューションズを通して、ITサービス事業に一層注力する戦略効果に期待できるとしている。
順位 | 会社名 |
---|---|
1 | 富士通 |
2 | 日立製作所 |
3 | 日本電気 |
4 | 日本アイ・ビー・エム |
5 | エヌ・ティ・ティ・データ |
6 | 東芝 |
7 | 野村総合研究所 |
8 | 沖電気工業 |
9 | 日本ユニシス |
10 | 日本ヒューレット・パッカード |
11 | コンパックコンピュータ |
“リーダーシップグリッド”では、シェア獲得能力で富士通がトップとなった。また、市場機会とのアライメントでは日本IBMが首位となった。日立とNECも接近した形で上位ポジションに着いている。
“2000年度国内ITサービス市場リーダーシップグリッド”横軸に市場機会とのアライメント、縦軸にシェア獲得能力をとった平面グラフ上に各ベンダーをマッピングしてある |
詳細は、同社のホームページで参照できる。