民間の調査会社であるインターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)は30日、2000年の世界DRAM市場の売り上げにおけるベンダーランキングを発表した。
それによると、2000年後半に入ってDRAM価格が大きく急落する傾向がみられたものの、ベンダーランキングでは、'99年と比較して大きな順位変動はなかった。1位は韓国のサムスン電子社(前年1位)で、売り上げ高が66億3000万ドル(約7982億円)、シェアは22.9%を獲得した。2位は米マイクロン・テクノロジー社のシェア20.4%(前年3位)、3位は韓国のハイニックス・セミコンダクター社(旧現代電子産業)のシェア18.9%(前年2位)、4位はドイツのインフィニオンテクノロジーズ社(前年4位)の9.4%となった。ハイニックス・セミコンダクターは、'99年後半のDRAM価格急落の影響に加え、キャッシュ経営を含めたファイナンス部分でのマイナスが影響し、'99年の20.8%から減少したという。また、5位から8位までは前年と同様に日本電気(株)、(株)東芝、(株)日立製作所、三菱電機(株)の順となったが、これら国内ベンダーが獲得している2000年のDRAMシェアのトータルは19.1%で、'99年の24.2%から減少している。
なお、2001年のDRAM市況は需給バランスの崩れから価格の下落傾向が続いており、本格回復にはさらに時間を要する可能性が高まってきているという。