富士通(株)と米インテル社は14日、IA(インテル・アーキテクチャー)をより市場に浸透させ、IAサーバーのビジネスを拡大させるために協力することで合意したと発表した。これにより、富士通は、これまで蓄積してきたソリューションのノウハウを基に、多様化するユーザーのシステム構築を支援する“富士通IAソリューションセンター”を2001年3月に設立する。
“富士通IAソリューションセンター”は、ビジネス市場におけるIAサーバーの普及と適用を主な目的として、IAサーバー上でのシステム構築のコンサルティングとシステムの検証を行なう。なお、センターの規模は、初年度100名程度を予定しており、初期にはIA-32ベースのシステムにフォーカスするが、その後、Itaniumプロセッサーベースのシステムおよびソリューションに対しても注力する。
加えて、富士通とインテルは、全てのソリューションがIAサーバーで実現できることを実証するために活動する。両社は、それぞれのソリューションセンターでコンサルテーションを行ない商談支援活動の幅を広げることで、販売やマーケティング活動で協力していくとしている。
また、富士通は、インテルと協力し、インテルItaniumプロセッサーベースのサーバーのパイロットプログラムを開始する。これは、ユーザーにItaniumアーキテクチャーシステムの動作検証などを行なってもらい、早期導入を支援するプログラム。
両社は、“富士通 IA ソリューションセンター”の設立と、富士通の“Itaniumプロセッサ・パイロット・プログラム”への参加により、富士通のIAサーバーによる、新しい“インターネット・ビジネス・ソリューション”が、国内のみならずグローバルに拡大していくものと期待しているとしている。