カセットテープ型のMP3プレーヤといえば、2月に韓国Unitec製の「ROME」が一部のショップに登場して目を引いたが、あれから10カ月で新型とおぼしき製品がアキバに登場してきた。今週から販売がスタートしているのは(株)エフ・ピー・エス製の「FPS-2000GT」。“パールホワイト”“パールブルー”の2種類が現在市場に出回っている。
これでもかとばかり“K2”のロゴが
さてこのFPS-2000GT、パッケージを見ると気づくのは“K2”のロゴだ。エフ・ピー・エスによると、スキーやスノーボード、インラインスケート用品で有名な(株)K2ジャパンと提携し、スポーツをしながら音楽を楽しむというコンセプトで“K2 Edition”と銘打ち、同製品を発売したという。同社では、スキーやジョギングをしながら音楽を楽しんでほしいとしており、スポーツをする際に邪魔にならないよう、K2のロゴ入りネックストラップ、ならびに防水/防塵のビニールカバーを同梱している。ただ、首からカセットテープを下げてスキーをするのもいかがなものかとは思うが…。
本体背面。ここにもK2のロゴが。 |
K2のネックストラップ。 |
カセットデッキでMP3を楽しめる
手元で使えるコントローラも付属している。ちなみに、コントローラの液晶内では、ファイルの再生中、少年が旗を振るというアニメーションが再生されていた。 |
なお、K2 Editionである以外、同製品の仕様はUnitec製の第2世代カセットテープ型MP3プレーヤ「ROME II」に酷似している。MP3ファイルの転送ソフトも「Unitec ROME Master」であり、同製品はROME IIのOEM品だと見てまず間違いないだろう。スペックを列挙すると、本体に32MBのメモリを内蔵し、MMC(Multi Media Card)により最大64MBまでメモリを増設可能。PCとのデータ転送方式にはUSBを採用した。手元で操作するためのコントローラが付属。ニッケル水素充電池により、7時間以上再生できるとしている。
もちろん、カセットテープ型なので当然といえば当然だが、カセットテープデッキを搭載する音楽再生装置に入れると、プレーヤ本体で特別な操作をすることなく、カセットテープを聴くのと同じ感覚でMP3を楽しめる。
ビニールカバーに入れ、K2のネックストラップで首から下げてみる。K2のロゴが目立つのはなかなかいい感じだ。もっとも、K2のストラップ以上に、首からカセットをぶらさげていることのほうが人目を引くだろうが。 |
販売しているのは高速電脳で、価格は2万9800円。首から下げているだけで人目を引くのは間違いなく、目立ちたがりな人に受けそうなMP3プレーヤだ。また、手持ちのポータブルカセットプレーヤでMP3を聴きたい、あるいは、MP3デコード機能のないカーオーディオシステムでMP3を聴きたい場合にも重宝するだろう。
【取材協力】