日本ストレージ・テクノロジー(株)は16日、SAN(Storage Are Network)に接続されたバックアップ用途のテープデバイスを仮想ドライブとして扱える“仮想SAN製品”の「StorageNet 6000(SN6000) ストレージ・ドメイン・マネージャー」シリーズと管理ソフト「Virtual Transport Manager」を発表した。価格はSN6000が2153万2500円(16ポート)~、Virtual Transport Managerが412万5000円で、出荷は11月16日。
SN6000 |
SN6000とVirtual Transport Managerは、テープデバイスの仮想化を実現する製品だ。「論理的イメージと物理資源を切り離す仮想技術を採用している」(米Storage Technologyのアジア・ラテンアメリカ担当フィールドマーケティングディレクターの臼井洋一氏)。サーバが仮想のテープデバイスに対してアクセスを行なうことで、テープデバイスをサーバ間で共有することや一元管理が可能になるとしている。シリーズにはFibre Channelのポート数が16、32、64の3製品がラインナップされている。
Virtual Transport Managerの画面イメージ。左側が仮想デバイス。右が物理デバイスを表わしている |
SN6000の導入によって、これまで利用していたバックアップソフトを変える必要もない。下記のソフトウェアが検証済みとなっている。
- Veritas NetBackup
- Legato Networker
- HP OmniBack
- Tivoli TSM / ADSM
- StorageTek Reel
今後同社は、バックアップやリソース管理などのアプリケーションを統合したSANアプリケーションスイートを開発していくなど、StorageNetファミリーを中核としたSAN製品を順次出荷していくという。