TDK(株)は1日、米Calimetrics(カリメトリクス)社と、カリメトリクスが開発したマルチレベル記録技術(MultiLevel Recording)を利用した高密度・高データ転送速度オプティカル記録機と専用記録メディアの商品化を、三菱化学(株)、およびシナノケンシ(株)と共同で推進することに合意し、共同作業を開始したと発表した。
当初商品化される製品はCD-R/RWドライブにマルチレベル記録技術を搭載したものが予定されており、通常の700MB記録再生機としての機能の上に、容量・データ転送速度ともに3倍としたMLモードでの記録再生が行なえるという。ML技術は専用集積回路として供給されるため、コスト要素として占める割合は比較的小さなものと想定されるという。また、多くの仕様変更なしに通常のCD-R/RWドライブへの適用が可能としている。
商品化の推進はシナノケンシがハードウェアの開発を、TDKと三菱化学が記録メディアの開発を行なう。ML技術はDVDなどにも適用可能であり、今後新しい応用分野を共同で開拓するという。