(株)アスキーは21日、雑誌の付録CD/DVD-ROMにパソコンソフトを収録して、流通させるサービス“Digital ASCII Try & Buy Shop(デジタルアスキートライアンドバイショップ)”を、22日に開始すると発表した。
このサービスは、同社の発行する雑誌の付録CD/DVD-ROMにパソコンソフトを収録し、試用後に製品の購入を希望する読者に、ホームページを通じて製品版のライセンスキーを販売するもの。収録されたソフトは、米Preview Systems社のロックシステム『ZipLock』により試用版として機能制限されており、クレジットカードによるオンライン決済後に機能制限が解除され、製品版として利用できるようになるという。
ユーザーにとっては、ダウンロード方式のソフト購入と異なり、ライセンスキーの取得だけでソフトの購入が完結するため、ダウンロードのための通信費や通信時間を削減できるという。一方、ソフトメーカーにとっては、書店でソフトを販売でき、パッケージの制作費などを削減できるという。
同社では、同サービスの第一弾として、同社製ソフト『Excel 2000の鉄人マスター SE』と『Outlook 2000の鉄人マスター SE』を、22日発売の『アスキー.PC』の付録CD-ROMに収録し、配布するとしている。両ソフト製品の価格はどちらも2980円。同社では、このサービスを、他のソフトメーカーにも提案し、他の出版社にも採用を働きかけていくとしている。