インターネット・ユーザー向けにコンテンツの提供と配信をしている米shockwave.com社がジョイントベンチャーにより設立したショックウェーブ・ドットコム(株)は13日、都内おいて記者発表会を行ない、日本おける事業を開始することを発表した。
iモードへの参入を示唆。有料課金も
ショックウェーブ・ドッコムにおいて提供されるプレーヤーやコンテンツの詳細について、shockwave.com Incのビジネスデベロップメント担当副社長アイザック・バブス氏と、ショックウェーブ・ドットコム(株)のマネージングディレクターであり、マクロメディア(株)の取締役の坂口城治氏(shockwave.com担当)がデモンストレーションを交えて説明した。
まず、ショックウェーブ・ドッコムのウェブサイトについて説明を行なった。同サイトでは、米国shockwave.comサイトの日本語化から着手し、日本人ユーザーの嗜好にあったコンテンツを提供していくとし、坂口氏は「全体の半分を米国コンテンツ、残り半分を日本独自のコンテンツにしていく」と語った。また、現状はインターネットでの提供だが「iモードになるべく早い段階で参入したい」とした。
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ショックウェ-ブ・ドットコムのトップページ |
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Shockmachine。フリーでダウンロードできる。56Kbpsなら2~3分程度 |
当面は、サイトに掲出するバナー広告などの広告収入に頼っていくが、「将来的にはコンテンツを有料課金としていく」とし、来年度は5億ドルの収益(ショックウェーブ・ドッコムのみ)を目指すという。
アニメーションのカテゴリーに納められている『ラディスカル』(ジョー・スパークス)に登場する“デビルドール”というキャラクターが人気になっており、おもちゃメーカーが販売している。「デビルドールは一例に過ぎず、こうしたプロパティーの販売もしていく」とし、「将来的には、こうしたライセンスやコンテンツの有料課金、さらに他のウェブサイトなどにコンテンツを貸し出していくシンジケーションなどにシフトしていく」とした。
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『ラディスカル』の“デビルドール”。キャラクター人気も収益のひとつに |
懐かしのゲームや、アニメ、音楽などを提供
坂口氏はサイトのトップページについて、「米国のサイトとは随分イメージが異なると思う。Flashなども最低限にしてなるべく重いデータは使わず、情報量を多くすることを心がけた」と語った。トップページには、提供されるコンテンツのカテゴリーが表示されており、“ゲーム”、“アニメーション”、“ミュージック”、“eカード”となっている。
ゲームは文字通りさまざまなオンラインゲームが納められており、さらにアーケード、スポーツ、クラシック、ミッドウェイ、3D、アクションパズル、ジグソーパズルといったカテゴリーに分けられている。
アクションパズルにあの『SWテトリス』が用意されているなど、懐かしいゲームが用意されている。坂口氏は、デモの中で、実際に3Dにある『リアルビリヤード3D』をプレイして見せたが、オンラインとは思えない動きや表現力で、実物のビリヤードの雰囲気に迫るものだった。
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懐かしの『SWテトリス』。もちろんあのサウンドも含まれている |
アニメーションは、今、話題のオゲレツアニメである『サウスパークス』(コメディセントラル)が紹介された。「同作品は強烈な内容なのでどのように日本語化するか悩んだ。そこで、関西弁に翻訳することで、(雰囲気を)やわらげることに成功した」(坂口氏)という。実際、米国のコメディと日本のお笑いには随分と違いがあるが、関西弁に吹き替えることで笑えるようになったと感じた。また、『ラディスカル』は全編音楽が使われているが、これについては翻訳吹き替えではなく、訳文を画面に表示する方法が取られていた。
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なにかと話題の『サウスパークス』。日本語化は関西弁で。坂口氏によれば“高知なまりの関西弁”だとか |
ミュージックは、「MP3ではない」(バブス氏)と強調しつつ、ミュージックミキサーではブリトニース・ピアーズらのヒット曲をサイト上で楽しめる。MY MIX機能の『ブリトニース・スピアーズ』に自分好みにリミックスすることもでき、それを「大きなお世話だが」(坂口氏)友人に送ることもできる。他に人気アーティストのシングルをFlashアニメ付きで愉しめるShockwaveシングル、ミュージックダウンロードでは、リッスンジャパンの協力で洋楽、邦楽あわせ6万曲以上が愉しめる。
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アイドル、ブリトニース・スピアーズらのヒット曲が聞ける。すべてプロモーションなので、ダウンロードはできないが無料だ。さらにMY MIX機能でカスタマイズしてリミックスも楽しめる |
eカードは、いわゆるグリーティングカードにあたり、Flashアニメーションのカードを送ることができる。ワイノットの協力により運営されている。
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季節に挨拶などにも最適なeカードもFlashアニメーションで制作されている |
