エンジニアス・ジャパン(株)は29日、製品の研究、開発、設計、生産プロセスの自動化・統合化・最適化を推進するためのソフトシステム『iSIGHT(アイサイト)』の新バージョン『iSIGHT
5.0』を発表した。同ソフトは、従来機能に加え、モンテカルロ法などの品質工学手法を新たに採用した。また、設計から解析・製造などの複数目的のトレードオフ問題を取り扱う機能“Multi
Criteria Trade-off Analysis(MTA)”をサポートする。
同ソフトの新機能は次のとおり。
MTAにより、目的値同士の相関関係を把握しながら最適ポイントをユーザーが設定できる。また、モンテカルロ法により、材料特定、公差、実験条件諸元、製造条件に関連する設計変数に種々の統計分布関数を設定して、統計処理を行なえる。歩留まりの向上やバラツキによる限界性能への影響を定量的に把握するために、信頼性解析に基づいた信頼度の評価を行なえる。信頼性最適化機能により、現状の信頼度を向上させるための設計変数の統計特性を導くことが可能。ロバスト設計(タグチメソッド)の導入により、SN比や損失関数の計算に加え、望大、望小、望目特性に依存したロバスト・最適化設計を行なえる。