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日本HP、Windows CE H/PC Pro日本語版採用の小型機『HP Jornada 680』を発表

1999年05月24日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本ヒューレット・パッカード(株)は、OSに日本語Windows CE Handheld PC Professional Edition, 3.0を採用し、640×240ドットのカラー液晶ディスプレーを搭載した、小型のHandheld PC『HP Jornada 680』を発表した。価格は13万8000円で、6月12日発売予定。

『HP Jornada 680』
『HP Jornada 680』



ボディーは『HP 620LX』によく似ているが、より小さく軽い
ボディーは『HP 620LX』によく似ているが、より小さく軽い



Jornada 820は、同社が昨年3月に発表したWindows CE 2.0日本語版搭載のHandheld PC『HP 620LX』の後継機種で、1月に英語版が発表されている。620LXからの変更点としては、幅が0.9mm、高さが2mm小さく、重さが76g軽くなったうえ、ボタン型だったキーボードがサブノートパソコンなどに近いものに変更され、56Kbpsモデムまでも内蔵したことが大きい。さらに、CPUクロックも75MHzから133MHzに変更された。そのうえ、バッテリー駆動時間は2時間長い9時間になっている。オプションで長時間リチウムイオン充電池(2万8000円)も用意されている。

PCカードスロットとコンパクトフラッシュスロットを1つずつ持つが、底面にあるPCカードスロットを持ち上げて、その本体との間にコンパクトフラッシュスロットがあるという、小型化のための苦労がわかる作りとなっている。

アプリケーションソフトウェアについては、Windows CE H/PC Pro標準のPocket Officeなどのほかに、1カ月間のカレンダー表示ができるスケジューラー『Month-At-a-Glance』とPocket Outlook、受信トレイを統合して管理できる『HP PIMビューア』、複数の通信設定を切り替えることができる『HP ダイヤルアップ』、書き込んだ内容をメーラーや予定表、Pocket Wordなどに張り付けることができるメモ帳ソフト『HP クイックパッド』、一連のキーボード操作をワンタッチで実行できる『HP マクロ』、Pocket Outlookと受信トレイデータのバックアップを行なう『HP バックアップ』などがROMに内蔵されている。

また、このほかに英和/和英辞書『HP モバイルディクショナリ』、交通経路検索ソフト『トラベルナビゲータ』、セイコーインスツルメンツ(株)の『DataSlim』とデータの連携ができる『TrueSync CE 2.0』、携帯電話と電話番号の同期が行なえる『携帯ほいほい』が、添付CD-ROMに収録されている。

なお、アメリカで同社が発売しているカラーPalm-size PC『HP Jornada 480』については、現在日本での製品化について検討中という。

HP Jornada 680の主なスペックを以下に示す。

CPU SH3-133MHz
メモリー 16MB RAM/24MB ROM
ディスプレー 640×240ドット、6.5インチカラーSTN液晶(タッチスクリーン、6万色表示)
サイズ 幅189×奥行き95×高さ34mm
重さ  510g(標準バッテリー含む)
スロット PCカードスロット(Type II)×1、コンパクトフラッシュスロット(Type I)×1
インターフェース シリアル、赤外線、V.90対応56Kbpsモデム
バッテリー 専用リチウムイオン充電池
バッテリー駆動時間 9時間(標準リチウムイオン充電池)


キーピッチは13.2mm、キーストロークは1.5mmで、なんとかタッチタイプできる
キーピッチは13.2mm、キーストロークは1.5mmで、なんとかタッチタイプできる

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