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インテルがCeleronプロセッサーに366MHz版と400MHz版を追加

1999年01月05日 00時00分更新

文● Digital Advantage 小林章彦

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 インテル(株)は、“ベーシックPC”向けプロセッサーの『Celeron』に、動作クロック366MHzと400MHzの2種類を追加するとともに、“ベーシックPC/パフォーマンスPC”向けのチップセットとして『440ZX AGPset』の提供を開始した。



 今回追加となった366MHz版と400MHz版は、128KBの2次キャッシュをCPUコアに内蔵した既存の300A MHz、333MHzの高速版にあたり、システムバスクロックは既存のCeleronプロセッサーと同様、66MHzで動作する。2次キャッシュを含むトランジスタ数は1900万個、ダイサイズは153.9平方ミリメートルであるという。

 今回の高速版の追加と併せて、既存のSEPP(Single Edge Processor Package)に加え、PPGA(Plastic Pin Grid Array)パッケージによる提供が行なわれる。PPGAパッケージは、SEPPと異なり、マザーボード上の370ピンソケットに実装することになる。PPGAパッケージの採用により、プロセッサの低価格化とPC本体の小型化が実現可能になるという。

 なお、PPGAパッケージによる提供が行なわれるのは、300A MHz、333MHz、366MHz、400MHzの4種類。266MHzと300MHzについては、SEPPのみの提供となる。

 1000個ロット時の価格は、400MHz(PPGA)が1万9320円、400MHz(SEPP)が2万290円、366MHz(PPGA)が1万5040円、366MHz(SEPP)が1万6020円。300A MHzと333MHzのPPGAパッケージについては、日本円による価格設定がなく、333MHzが90ドル(約1万円)、300A MHzが71ドル(約8000円)となっている。

 ベーシックPC/パフォーマンスPC向けのチップセット『440ZX AGPset』は、440BXコアを採用し、440BXとのピン互換を実現している。システムバスクロックは、440BXと同様、66MHzと100MHzをサポートする。440BXに対し、デュアルプロセッサーとECCメモリーの非サポート、サポートするPCIバスマスターが4つ(440BXは5つ)まで、DIMMソケットが2つ(440BXは4つ)までといった機能の簡素化により、440BXに比べ、低価格を図ったという。

 インテルでは、今回のCeleronプロセッサーのラインアップ強化に伴い、ベーシックPC向けのプロモーション活動を開始し、プラットフォームレベルでのベーシックPCに対する取り組みを行なうという。具体的には、継続的なCeleronプロセッサーの新製品の投入、グラフィックス機能を統合したベーシックPC向けのチップセットの開発、マザーボードのMicroATXフォームファクターへの標準化、レガシーデバイスを削除することによるシステムコストの削減などを、'99年のベーシックPCの戦略目標に挙げている。

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