英国の電気通信会社ブリティッシュ・テレコム社(BT)と丸紅(株)の合弁会社(出資比率7対3)であるBTコミュニケーションズ・サービス(株)は、同社の100パーセント出資子会社であるBTネットワーク情報サービス(株)と共同で提供する通信サービス“Harmonix(ハーモニクス)”を発表した。
左から日本BT(株)とBTコミュニケーションズ・サービス(株)の代表取締役社長兼CEOのジョン・E・F・ジャービス(John E.F. Jarvis)氏、BTグローバルプレジデント兼CEOのアルフレッド・モケット氏、丸紅(株)取締役 情報・通信・電子本部長の大脇一寛(おおわき かずひろ)氏、日本BT(株)とBTコミュニケーションズ・サービス(株)の代表取締役会長の北里光司郎(きたざと こうしろう)氏 |
BTコミュニケーションズ・サービスは、7月28日に郵政省より第一種事業者の認可を受け、東京都心部に光ファイバー網を中心とする自社インフラの構築が可能となった。8月27日には、“0075”と“0076”の電気通信番号(アクセス番号)を取得。'99年初旬から法人向けに国際音声サービス、国際専用線サービス、コーリング・カードサービスを提供する予定だという。
技術と人の調和をイメージした“Harmonix”ブランドのロゴマーク。青色が技術をオレンジ色が暖かみを表しているという |
“Harmonix”は、以下のようなサービスで構成されている。
【'99年2月開始予定】
・0075をアクセス番号とした企業向け国際ダイヤル通話サービス(IDD)
・国際専用線サービス
・ホールセール音声サービス
【3月】
・一般向け(0075)国際ダイヤル通話サービス・プリペイドカードサービス
【4月】
・ポストペイドカードサービス
・アクセス番号0076による付加価値サービス
それ以降は、光ファイバーを東京都中心部の港区、新宿区、中央区、千代田区に敷設する('99年中)ほか、将来的には、大阪、名古屋などの主要都市での光ファイバー網の構築を検討中という。さらに、それに続いて、総合メッセージングサービス('99年中期)、ボイスオーバーIP('99年中期~後期)、付加価値ATMサービス('99年中期~後期)、エレクトリックコマース関連サービス('99年後期)を計画している。
今回の発表に合わせてBTグローバルの最高経営責任者であるアルフレッド・モケット(Alfred
Mockett)氏が英国から来日し、「規制緩和などにより、世界第2の大きなマーケットである日本で新会社と新ブランドを設立でき、理想的な出発点に立つことができた。今までの実績を活かし、長期的な視点で日本での事業を展開していきたい」とコメントした。また、自社ネットワークの構築に関しては、「最も迅速にネットワークを張りめぐらす方法を考えており、いろいろな方法の組み合わせや日本企業との提携も考えている」と述べた。