(株)日立製作所は、PC上で3次元CGを使ったアニメーション制作・編集ソフト『Mimehand』を、15日に発売する。同製品は、手話単語を入力すると、その意味を手話アニメーションに変換するもの。
まず、画面右の手話単語入力エリアに、ワープロなどのテキスト形式で手話文法に基づいた手話単語を入力し、CG呼び出しボタンをクリックする。すると、画面左の手話アニメーションエリアに、手話アニメーションが表示される。手話の中で重要な位置を占める口の動きや顔の表情に加え、アニメーションの角度を自由に変えて見ることができるため、電子書籍など平面的なコンテンツよりも、ろうあ者にとっては分かりやすいという。収録手話単語は、ほぼ日常生活に困らないとされる4000語である。
一般に、手話は、日本語の一部のように思われがちであるが、実際は他言語と同様、日本語とは違うものであるため、手話独自の文法が存在する。
現段階では、手話文法での入力が必要であることから、販売対象は手話の使える人に限られるが、いずれは日本語のテキスト入力から手話アニメーションを制作・編集できるようにする予定だという。なお、同社は過去に、英単語50語ほどの英語版を制作し、英国で展示したことがあるという。
平成7年に同社が発売したUNIX版の『Mimehand』の機能を踏襲したうえ、PC上での動作が可能なため、UNIX版(ハード、ソフト込み価格、約1500万円)に比べ、低価格で提供できるという(価格は50万円以下に想定)。同製品には、ビジネス版の『Mimehand-Pro』とパーソナル版の『Mimehand-Personal』とがあり、価格は前者が13万6000円、後者は4万2000円で、11月7日から出荷する。Windows
95対応。