このページの本文へ

日立製作所、PC版手話アニメーション制作ソフト『Mimehand』発売

1998年10月14日 00時00分更新

文● 報道局 横田雅美

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 (株)日立製作所は、PC上で3次元CGを使ったアニメーション制作・編集ソフト『Mimehand』を、15日に発売する。同製品は、手話単語を入力すると、その意味を手話アニメーションに変換するもの。
 まず、画面右の手話単語入力エリアに、ワープロなどのテキスト形式で手話文法に基づいた手話単語を入力し、CG呼び出しボタンをクリックする。すると、画面左の手話アニメーションエリアに、手話アニメーションが表示される。手話の中で重要な位置を占める口の動きや顔の表情に加え、アニメーションの角度を自由に変えて見ることができるため、電子書籍など平面的なコンテンツよりも、ろうあ者にとっては分かりやすいという。収録手話単語は、ほぼ日常生活に困らないとされる4000語である。



 一般に、手話は、日本語の一部のように思われがちであるが、実際は他言語と同様、日本語とは違うものであるため、手話独自の文法が存在する。
 現段階では、手話文法での入力が必要であることから、販売対象は手話の使える人に限られるが、いずれは日本語のテキスト入力から手話アニメーションを制作・編集できるようにする予定だという。なお、同社は過去に、英単語50語ほどの英語版を制作し、英国で展示したことがあるという。

 平成7年に同社が発売したUNIX版の『Mimehand』の機能を踏襲したうえ、PC上での動作が可能なため、UNIX版(ハード、ソフト込み価格、約1500万円)に比べ、低価格で提供できるという(価格は50万円以下に想定)。同製品には、ビジネス版の『Mimehand-Pro』とパーソナル版の『Mimehand-Personal』とがあり、価格は前者が13万6000円、後者は4万2000円で、11月7日から出荷する。Windows 95対応。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン