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コンパックコンピュータ、企業向けノートPC『ARMADAシリーズ』3機種6モデルを発売

1998年10月12日 00時00分更新

文● 報道局 植草健次郎

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 コンパックコンピュータ(株)は、企業向けノートPC『ARMADAシリーズ』の3機種6モデルを本日発売した。エントリー向けの『ARMADA 1700 Value』3モデル、モバイル向け『ARMADA 3500 Slim』2モデル、ハイエンドモバイル『ARMADA 6500 Ultra』1モデルの、計3機種6モデル。10月下旬より、順次出荷を開始する。

 10月以降、各シリーズにUltra、Slim、Valueなどのニックネームを採用している。覚えやすい名称を取り入れることで、販売数の拡大を目指すという。

 今回の新モデルでは、企業でのモバイル用途向けに、薄型のノートPCをラインアップしている。また『ARMADA 6500 Ultra』は、1日に合併した日本 ディジタル イクイップメント(株)(日本DEC)のノートPC『DIGITAL HiNote Ultra 2000』の後継機種で、『ARMADA 6500 Ultra』として製品ラインアップを統合した。

 『ARMADA 3500 Slim』では,筐体のトップパネルにマグネシウム合金を使用している。米コンパックコンピュータ社はマグネシウム合金を使用したノートPCとしては、米で8月に『Armada 7400』を発表している。これについて「『Armada 7400』はハイエンドマシンであり、日本ではハイエンドの製品は7800、6500と十分なラインアップがすでにある。製品が競合してしまうので国内で『Armada 7400』を販売する予定はない」(大久保健一同社ポータブル製品部アシスタントマネージャー)とコメントしている。

ハイエンドモデル『ARMADA 6500 Ultra』

『ARMADA 6500 Ultra』
『ARMADA 6500 Ultra』



 『ARMADA 6500 Ultra』は、A4ファイルサイズで、ハイエンドのモバイルノートPCとして、10/100BASE-TXのEthernetポートのほか、56Kモデム(K56flex、V.90両対応)を内蔵する。最大24倍速のCD-ROMドライブを標準で搭載。14.1インチのTFTカラー液晶を搭載し、最大1024×768ドット、1677万色表示可能。CPUは、モバイルPentium II-300MHz、HDDは6.4GB、メモリーは64MB。価格は69万8000円。FDD、スーパーディスクドライブ、セカンドHDDなどのうち1台を搭載できるマルチベイ1基を持つドッキングステーション、『ARMADA 6500 Ultra用モバイル拡張ユニット』が使用できる。また、USB、Ethernetポートなどを搭載した6500専用ドッキングステーション『コンビニエンスベース』も使用できる。

表1


機種名


ARMADA 6500 Ultra モデル1 Win95


CPU


Pentuim II-300MHz


HDD


6.4GB


メモリー


64MB(最大320MB)


液晶ディスプレー


14.1インチTFT液晶


ビデオチップ


カナダATIテクノロジーズ社製『3D RAGE LT PRO』(AGP)4MBVRAM


表示


最大1024×768ドット、1677万色表示


PCカードスロット


TypeII×2


サイズ


幅305×奥行き247×高さ35mm


重量


約2.7kg


バッテリー駆動時間


約3~4時間


OS


Windows 95


価格


69万8000円


モバイル向け『ARMADA 3500 Slim』

『ARMADA 3500 Slim』
『ARMADA 3500 Slim』



 『ARMADA 3500 Slim』は、『ARMADA 3500 Slim モデル1 Win95』、『ARMADA 3500 Slim モデル2 Win95』の2モデル。『モデル1』は12.1インチのTFTカラー液晶を搭載し、最大800×600ドット、1677万色表示可能。CPUは、モバイルPentium II-266MHz、HDDは4.1GB、メモリーは32MB。価格は39万8000円。『モデル2』は13.3インチのTFTカラー液晶を搭載し、最大1024×768ドット、6万色表示可能。CPUは、モバイルPentium II-300MHz、HDDは6.4GB、メモリーは64MB。価格は56万8000円。

 これも、モバイル用途を想定した機種で、筐体のトップパネルにマグネシウム合金を採用し重量2.0kg、厚さ33mmとなっている。ドッキングステーション『ARMADA 3500 Slimシリーズ用モバイル拡張ユニット』は、高さ18.5mm、重量1.5kgで、最大24倍速のCD-ROMドライブと、マルチベイ1基を持つ。従来の『ARMADA 1500』、『ARMADA 1700』用のドッキングステーション『コンビニエンスベース』も使用可能(接続には『ARMADA 3500 Slimシリーズ用モバイル拡張ユニット』が必要)。

表2


機種名


ARMADA 3500 Slim モデル1 Win95


ARMADA 3500 Slim モデル2 Win95


CPU


Pentuim II-266MHz


Pentuim II-300MHz


HDD


4.1GB


6.4GB


メモリー


32MB(最大160MB)


64MB(最大192MB)


液晶ディスプレー


12.1インチTFT液晶


13.3インチTFT液晶


ビデオチップ


米Chips and Technologies社製『69000』(PCI)2MBVRAM




表示


最大800×600ドット、1677万色表示


最大1024×768ドット、6万色表示


PCカードスロット


TypeII×2




サイズ


幅300×奥行き236×高さ33mm




重量


約2.0kg


約2.1kg


バッテリー駆動時間


約2時間




OS


Windows 95




価格


39万8000円


56万8000円


エントリーモデル『ARMADA 1700 Value』

『ARMADA 1700 Value』
『ARMADA 1700 Value』


 『ARMADA 1700 Value』は、『ARMADA 1700 Value モデル1 Win95/98』、『ARMADA 1700 Value モデル2 Win95/98』、『ARMADA 1700 Value モデル3 Win95/98』の3モデル。新たに加わったのは『モデル3』で、『モデル1』、『モデル2』は、7月に発表した製品にWin95/98の両OSを、最初の起動時に選択してインストールできるモデル。『モデル3』は、14.1インチのTFTカラー液晶を採用(最大1024×768ドット、6万色表示)。CPUはモバイルPentium II-300MHz、HDDは5GB、メモリーは32MB。最大24倍速のCD-ROMドライブを搭載するほか、マルチベイ1基を持つ。CD-ROMドライブを搭載する“オプティカルディスクベイ”にはCD-ROMドライブの替わりにDVD-ROMドライブを搭載することも可能。

表3


機種名


ARMADA 1700 Value モデル1 Win95/98


ARMADA 1700 Value モデル2 Win95/98


ARMADA 1700 Value モデル3 Win95/98


CPU


Pentuim II-233MHz


Pentuim II-266MHz


Pentuim II-300MHz


HDD


4.0GB




5.0GB


メモリー


32MB(最大160MB)






液晶ディスプレー


12.1インチTFT液晶


13.3インチTFT液晶


14.1インチTFT液晶


ビデオチップ


米Chips and Technologies社製『65555』(PCI)2MBVRAM






表示


最大800×600ドット、1677万色表示


最大1024×768ドット、6万色表示




PCカードスロット


TypeII×2






サイズ


幅318×奥行き245×高さ58mm






重量


約3.6kg




約3.8kg


バッテリー駆動時間


約2.5時間






OS


Windows 95/98






価格


34万8000円


39万8000円


54万8000円


 同社の岡隆史(おかたかふみ)製品統括本部パーソナルコンピュータ製品本部長は、今回のARMADAシリーズの発売について「6500、3500は日本DEC、コンパック両方の開発チームによる初の成果。今後日本市場向けにポータブル製品を強化していく」とコメントした。

岡隆史(おかたかふみ)製品統括本部パーソナルコンピュータ製品本部長
岡隆史(おかたかふみ)製品統括本部パーソナルコンピュータ製品本部長

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