先週、米アップルコンピュータは、“MACWORLD EXPO/NEW YORK 2000”において、カラートレンドを賑わしそうな新色の新iMacをはじめ、PowerMac
G4を8インチという極小サイズに凝縮したPowerMac G4 Cubeなど、デスクトップマシンのラインナップを一新する製品群を発表した。
これを受けて、アップルコンピュータ(株)は26日、都内のホテルで新製品説明会を開催し、これらの新製品を国内において初公開した。
製品の詳細については、すでにさまざまな報告がなされているので、各製品ごとに解説する。本稿では、Apple
Pro Mouse、Apple Pro Keyboard、さらに新しいStudio Displayを紹介する。
操作感も秀逸なApple Pro Mouseと、プロ仕様のApple Pro Keyboard
発表会の冒頭に登場したのは、光沢のあるなめらかな曲線が美しい外観をもった新しいマウス『Apple Pro Mouse(アップルプロマウス)』だ。オプティカル方式のマウス、Apple Pro Mouse。丸みを帯びた長円形で、裏側はセンサーが怪しく光る |
Apple Pro Mouseは、底面に光センサーを搭載しており、これによって非常に精細な位置調整が可能だという。これまでのように、マウスボールなどの可動パーツがないので、汚れなどによる性能低下がないのも特徴だ。
形状は、真円形で扱いにくいと不評だったこれまでのApple USB Mouseに比べ、上下左右対称の長円形の形状をもつことから、違和感のない操作が可能だ。クリックボタンがないのが、大きな特徴だが、実際は上面のクリスタル状の部分全体がボタンになっており、触れている手のどの部分を使ってもうまく反応する。
操作感に優れ、とても触れ心地のよいApple Pro Mouse。不評だったApple USB Mouseの汚名返上となるか? |
光学式ドライブのイジェクト用“メディアイジェクトキー”などを備えたApple Pro Keyboard
続いて紹介されたのが、Apple Pro Mouse同様に光沢のある素材を使った新しいキーボード『Apple Pro Keyboard(アップルプロキーボード)』だ。Apple Pro Keyboard。拡張キーボードを彷彿とさせるキー配置で、プロフェッショナルユーザーの必需品となるか? |
Apple Pro Keyboardは、機能の割り当てができる15のフルサイズ“ファンクションキー”や、逆T字形“カーソルキー”などを備え、プロフェッショナルユーザー待望のキーボードと言えるだろう。さらにボリューム調節や消音コントロールができる“ボリュームコントロールキー”、CD-ROMドライブなどの光学式ドライブのイジェクトを行なう“メディアイジェクトキー”を備えている。電力供給が可能なUSBポートも2基備えており、簡単にUSB機器を接続できる。
テンキーの上部には、ボリュームコントロールキーやメディアイジェクトキーを備えている |
以上2製品は、新しいiMacとPowerMac G4、G4 Cubeに標準で付属するとともに、USB対応のMacintoshのアクセサリーとして単体で販売もされる。価格はいずれも7500円で、9月より同社のオンラインストアであるApple
Storeのみで販売され、店頭での販売は行なわれない。
同サイトでの購入には、2000円の配送料がかかることになっており、同社事業推進本部の福田尚久本部長はこの点について「この2製品の価格に対する2000円という配送料については、再調整をしており、追って連絡する」と配送料について再検討しているとした。
なお、動作環境としては、Mac OS 9と後日配布されるアップデータが必要だ。