西日本電信電話(株)、(株)エヌ・ティ・ティ・ダイナミックテレマ(NTTダイナミックテレマ)、ロータス(株)の3社は19日、複数地点間を結んだ電話会議で、インターネットを使って会議資料などをリアルタイムで共有できる“インターネット・データ会議サービス”の実証実験を、22日に開始すると発表した。実証実験の実施期間は、同日から7月19日まで。
“インターネット・データ会議サービス”は、電話による音声会議サービスと、インターネットによるデータ共有サービスを組み合わせたもの。音声会議サービスには、NTTダイナミックテレマが提供する“コーラスライン”を用い、データ共有サービスには、ロータスが開発した製品“Sametime”を使用。各地点にいる電話会議参加者は、インターネットでSametimeを搭載したデータ会議用サーバーにアクセスし、会議資料やプレゼンテーション資料などを、手元のパソコン(PC/AT互換機)のウェブブラウザーでリアルタイムに共有する。データの共有のためには、参加者のパソコンには、インターネット接続環境のほかは、特別な機器や専用ソフトは不要。また、Sametimeのアプリケーション共有機能により、同一CADファイルなどを複数地点間で操作し、共同作業(コラボレーション)も行なえる。このため、企業内の遠隔研修や、得意先への新製品の説明、企業間の共同開発などで活用できるとしている。
実証実験では、NTT西日本がデータ会議用サーバーの構築、性能評価、セキュリティー対策などを行ない、NTTダイナミックテレマが会議予約、ユーザーサポートなどの電話会議の運営面を担当。ロータスがSametimeに関する技術情報などを提供する。3社では、技術面や保守・運用面での課題を洗い出していき、実用化に向けた検証を行なうという。なお、実証実験では、サービスに対する評価や要望などを収集するために、実験参加企業(モニター)を全国から募集する。応募受付は、5月22日から6月30日まで。参加費用は無料(電話会議費用、通信料金、インターネット接続料金が別途必要)。