(株)ソーテックは16日、デスクトップパソコンとノートパソコンの夏モデル4機種を発表した。DV編集機能などマルチメディア対応を重視した『PC
STATION M260DV』『PC STATION M260RW』、低価格モデルの『PC STATION S253』、搭載液晶パネルを一回り小さくして価格を12万円とした『e-note
645S』。OSはすべてWindows 98 Second Edition。4機種とも同日より受注を開始した。
マルチメディア対応型の『PC STATION M260DV』『PC STATION M260RW』
『PC STATION M260DV』 |
M260DVとM260RWは、同社のマルチメディア対応型パソコンシリーズのローエンドに位置付けられる製品。M260DVはDVD-ROMドライブとIEEE1394端子を搭載し、DVDソフトやDV編集を楽しめる。M260RWはこれに加えCD-R/RWドライブを搭載した上にHDD容量を増量し、標準の付属CRTディスプレーを17インチとした上位機種となっている。
CPUはCoppermineコアのCeleron-600MHz、チップセットはグラフィックス統合型のi810e。メモリーは標準で64MBのSDRAM(最大256MB)を搭載し、HDDはM260DVが20GB(Ultra-ATA/66)、M260RWが30GB(同)。内蔵モデムは56kbpsのFAXモデム(V.90対応)。
売りとなるマルチメディア対応では、DVD-ROMドライブ(12倍速、CD-ROM読取りは40倍速相当)とIEEE1394端子(4ピンを筐体前面に、6ピンを筐体背面に各1ポートずつ)を備えた。M260RWではさらにCD-R/RWドライブ(書き込み4倍速、書き換え4倍速、読取り24倍速)を装備している。またPCカードスロットやUSBポートを各1つずつ筐体前面に備え、周辺機器の利用に配慮した。
『PC STATION M260RW』 |
ユーリードシステムズ(株)のDV編集ソフト『Ulead VideoStudio 4』が付属し、DVで撮影した画像をIEEE1394端子を経由してパソコンに取り込み、動画をノンリニア編集することが可能になっている。またジャストシステム(株)の家庭向け統合ソフト『ジャストホーム』、サイバーリンク(株)のDVD再生ソフト『PowerDVD
2000』も付属している。M260RWにはCDライティングソフトとして、アダプテックジャパン(株)の『Easy
CD Creator』も付属する。
価格は、M260DVの本体のみが8万2800円、15インチCRTディスプレー付属モデルが9万9800円。出荷は5月下旬から。M260RWは本体のみで10万3000円、17インチCRTディスプレー付属モデルが12万8000円となっている。出荷開始は6月中旬。
価格は“ソーテックダイレクト”価格。以下同じ。
CPUをCeleron-533MHzにアップグレードした7万9800円のローエンドモデル『PC STATION S253』
『PC STATION S253』 |
S253はマイクロタワー型筐体を採用したローエンドモデル。15インチCRTディスプレー付属で7万9800円という低価格はそのままに、CPUをCeleron-533MHzにアップグレードした。
チップセットはi810を採用、メモリーは標準で64MB(最大256MB)、HDDは10GB(Ultra-ATA/33)。40倍速のCD-ROMドライブと56kbpsのFAXモデムを内蔵する。2ポートのUSBポートのうち、1ポートを筐体前面に配置した。ソフトはジャストホームが付属する。
本体のみの価格は6万2800円。出荷は5月下旬から。
12.1インチ液晶パネルを採用しさらに低価格な機種が登場した『e-note』
『e-note645S』 |
12万円台という価格設定で人気を呼んでいる同社のノートパソコン『e-note』では、現行機種『645H』の13インチHPA液晶パネル*を一回り小さくした12.1インチHPA液晶パネル(800×600ドット、6万5536色表示)搭載の『645S』がラインナップに加わった。その他のハードスペックは645Hと同じ。また645Hの搭載CPUを、モバイルK6-2-400MHzから同450MHzに価格を据え置いたままアップグレードした。
これでe-noteは、『645T』(13インチTFT液晶ディスプレー搭載、16万8000円)と645H、645Sの3機種となった。645Sの価格は、645Hより8000円安い12万円。出荷開始は5月下旬。
HPA液晶:ハイ・パフォーマンス・アドレッシング液晶。従来のSTN液晶よりもコントラストや発色を改善した液晶。
「ホームパソコン分野に手応え」――ソーテックの大辺社長
ソーテックは同日、都内で新製品発表会を開いた。同社社長の大辺創一氏は、「M370AVが大変好評で、マルチメディア対応を強化したホームパソコンに確かな手応えを感じている。製品を触れるショールームを全国に拡大し、パソコン全体で2けたのシェアを、ホームパソコン分野ではトップを目指したい」と意気込んだ。ソーテック社長の大辺氏 |
e-noteについては、「発売から3ヵ月ですでに3万台を販売し、まだ大量のバックオーダーを抱えている。HPA液晶パネルは1社からのみの供給なので、どうしても需要に応えきれない。そこで別のサイズのパネルを採用したモデルを追加し、要望に応えることにした」などと語った。