プラットフォームコンピューティング(株)は5月9日、都内において、同社の本格的な営業活動の開始と、コンピューティングリソース管理ソフト『LSF
4.0』の日本での出荷を発表した。
同社はカナダのプラットフォームコンピューティング社の日本法人で、昨年12月に設立された。準備期間を経て、5月9日に日本法人として本格的な営業活動を開始するという。
代表取締役カントリーセールスマネージャーの今井龍二氏は、同社の事業展開について、「主に、代理店へのマーケティングサポートと、ベンダーの技術的サポート、マーケティングサポートを行なっていく。そのほか、新たな市場の開発や、新規にリリースされる製品のマーケティング活動なども行なっていく」と説明した。
代表取締役カントリーセールスマネージャーの今井龍二氏 |
同社が提供しているコンピューティングリソース管理ソフト『LSF』は、企業内に分散して存在しているコンピューター資源を管理し、効率的に動的にそれらのコンピューターを活用し、製品の開発期間の短縮や生産性の向上を目的とした製品。LSF
4.0の出荷は6月13日から。
同製品は、自動車や航空機、コンピューター関連製品などの設計・開発などの環境で利用されているという。目立ったところでは、米AMD社のAthlon-1GHzの設計にも活用され、開発期間の短縮に貢献した例と紹介された。
企業内のコンピューターの利用率(稼働率)は10パーセント程度で、週末や夜間などのコンピューターが活用されていない時間帯を有効に活用したり、ジョブを実行するのに最適なマシンを自動的に選択するなどして、利用率を上げる。利用率を上げることで、開発期間の短縮、生産性の向上が図れるという。
カナダのプラットフォームコンピューティングのCEO兼日本法人の代表取締役社長であるソニアン・ゾウ(Songnian
Zhou)氏は、「1頭の象(メインフレームを指す)より、100頭のハスキー犬(ネットワークコンピューティング)が協力した方が威力がある」と例えて説明した。
カナダのプラットフォームコンピューティングのCEO兼日本法人の代表取締役社長であるソニアン・ゾウ(Songnian Zhou)氏 |
「日本法人の2000年度の売上目標は8億円~10億円程度」(今井氏)とし、急成長しているコンピューティングリソース管理の市場の伸び以上の伸びを期待すると意欲をみせた。