モバイル関連の技術開発を行なうベンチャー企業6社は、次世代モバイル技術の発展などを目的に、非営利団体の“モバイルベンチャークラブ(MVC)”を設立したと発表した。MVCでは、携帯電話会社や電機メーカーに対して技術や企画の提案を行なうほか、モバイル向けのツールを開発し、無償もしくは低価格で配布していくとしている。
発起人企業として設立に参加したのは、(株)アレクソン、イエルネット(株)、(株)インデックス、(株)オープンループ、(株)オン・ザ・エッヂ、(株)電脳隊の6社。この6社が幹事となり、MVCの運営を行なう。MVCの事務局はオープンループ内に置かれ、同社の浅田一憲氏が座長を務める。
東京・渋谷のデジハリ渋谷校で開催された記者発表会に出席した、発起人企業の各代表者。左からイエルネットの本間毅代表取締役、オープンループの浅田一憲代表取締役、アレクソンの小薗誠取締役 |
同じく記者発表会に出席した、インデックスの小川善美取締役、電脳隊の川邊健太郎代表取締役、オン・ザ・エッヂの堀江貴文代表取締役(左から) |
参加6社では、MVCを通じて情報収集力を高め、共有可能な情報はメーリングリストなどを通して会員企業に提供するとしている。また、インターネット上におけるコミュニティーの創出も視野に入れており、移動体通信によるインターネット接続やデータ通信を推進していくという。
MVCでは運営費などは徴収せず、活動に要する費用は会員企業が実費で負担する。ベンチャー企業を対象に入会を受け付けており、幹事会の審査を経た上で入会を認めるとしている。すでに10社ほどが入会希望を打診しているほか、大手電機メーカーや携帯電話会社がMVCへの協力などを含めてコンタクトしてきているという。