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アクトンとHP、ルーティングスイッチの新製品を発表

2000年01月26日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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アクトンテクノロジィ(株)(以下アクトン)は26日、“HP Network Meeting 2000”と題した発表会を開催した。同発表会では、同社と米ヒューレット・パッカード社(以下HP)とのパートナーシップをアピール。このほか、HPのルーティングスイッチの新製品の発表を行なった。

ルーティングスイッチ4機種

今回発表となったのは、HP ProCurve Switch 6208M-SX、同 Routing Switch 6308M-SX、同 Switch 9304M、同 Switch 9308Mの4機種。

HP ProCurve Switch 9308MHP ProCurve Switch 9308M



一番大容量となる9308Mは、モジュールを最大8スロット収納できる。同製品は、全ポートにワイヤースピードを提供し、毎秒9500万パケットを処理できるという。対応しているプロトコルはIP、IPX、AppleTalk。IPマルチキャストもサポートしており、IGMP v2、DVMRP、PIMのプロトコルに対応している。バックプレーン容量(Fabric)は256Gbps。アドレステーブルのサイズは6万4000アドレスをサポート。同製品には1年間の無償保証がつく。ソフトウェアのアップグレードも無償だとしている。価格は348万円。2月から出荷できる体制を作るが、保守は4月から行なえるようになるという。

このほかの製品の価格は、HP ProCurve Switch 6208M-SXが300万円、同 Routing Switch 6308M-SXが420万円、同 Switch 9304Mが174万円。

アクトンとHPのパートナーシップは成功

アクトン代表取締役社長の岸勇二氏は、同社とHPの関係について、HPがアジア地域で販売パートナーを探していたときに、アジア市場で経験がありネットワーク製品を販売していた同社に白羽の矢が立ったと説明した。両社の販売するネットワーク製品のラインアップが競合せず、相乗効果が期待できることも提携の判断の材料として大きかったであろうと語った。

アクトン代表取締役社長の岸勇二氏アクトン代表取締役社長の岸勇二氏



同社がどのようにHPのネットワーク製品の販売を手がけたのかという説明では、マーケティング活動として次のようなことを行なったことを紹介した。

1つは、ハードルの低い販売促進プログラムを実施したこと。例えば、HP ProCurve Switch 8000Mを2台以上販売した場合、カラーパームトップPC『HP620LX』を営業マンに進呈するというものだ。この販売促進プログラムは成功し、ほとんどの営業マンが条件をクリア、売上も伸びたという。

2つ目は、全国で10数回のセミナーを開催したこと。これは営業に好評であったという。3つ目は広告活動で、インパクトのある広告を毎月、ネットワーク業界紙へ掲載したこと。これらのことが効果をあげ、HP製品の売上増加につながったという。

また岸氏は、同席の米HP、HP ProCurve Networking WW Public Relations ManagerのTomas Walberg(トーマス・ウェルバーグ)氏に、この発表会の行なわれた会場(東京・信濃町にある明治記念館)を結婚式がよく行なわれる場所だと説明すると、“HPとアクトンの結婚にはぴったりの場所だね”と答えが返ってきたことを紹介し、親密ぶりをアピールした。

HPのTomas Walberg氏HPのTomas Walberg氏



Walberg氏は、HPが5本の柱をもって顧客にバリューを提供していること、アクトンとのパートナーシップが成功していること、今回発表のルーティングスイッチ4機種を加えたことでフルラインアップでネットワーク製品を提供できるようになったことなどを紹介した。

HPの5本柱とは、
(1)コストパフォーマンスのよいネットワーク製品を提供すること
(2)問題が起きたらネットワークマネージャーに知らせること
(3)業界スタンダードを提唱し、そこで勝利したい
(4)信頼性が高い
(5)ワールドワイドなサービスとサポート
をいう。

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