オートデスク(株)は、富士ゼロックス(株)と業務提携したと発表した。これにより、富士ゼロックスは、同社のエンジニアリング分野向けの技術情報管理・出図システム『富士ゼロックス
EDMICS 2000 R3.3(エドミックス 2000 リリース3.3)』上に、オートデスクのCADソフト『AutoCAD
2000(オートキャド 2000)』を搭載したシステムを開発し、20日に販売を開始する。
今回の業務提携により、富士ゼロックスは、これまでの製造業だけでなく、建設業を始めとする国内エンジニアリング分野への市場拡大を目指す。一方、オートデスクは、富士ゼロックスの主要拠点にAutoCAD
2000のデモ機を設置し、販売/サポートの主力となるエンジニアリングシステム事業本部に対して、AutoCAD
2000のプロフェッショナル・トレーニングを実施した。
EDMICS 2000 R3.3は、エンジニアリング分野の製品開発工程で扱われている、紙ベースの図面情報/技術情報からCADデータなどのデジタル情報までを統合し、一元的に管理するシステム。EMICSが提供する機能としては、図面などの技術情報の入力、作成、編集、データベースへの登録、検索、出力、配布など。これに、AutoCADを搭載することで、AutoCADに登録されている図面データをEDMICS上で閲覧したり、豊富な出力装置への印刷が可能となる。AutoCADはパソコン上で使用されるCADソフトとして、これまで世界で230万('99年7月末日現在)を超える出荷実績があるという。
なお、両社は今後、設計/製造部門から営業/サービス部門に至る技術情報とAutoCADの図面情報がリンクする新しいサービスの拡大を目指すとしている。