RISC型マイクロプロセッサーのメーカーである米IDT社は13日、64bit組み込みマイクロプロセッサーの新アーキテクチャーとして“RISCore64600”を発表した。このアーキテクチャーを基に、400~500MHz、800Dhrystone
MIPS以上の処理能力を持つプロセッサーをリリースする予定という。このプロセッサーは、SIMD(Single
Instruction/Multiple Data)DSPを内蔵する。
ISCore64600は、out-of-order実行とクロックサイクルあたり2命令を処理できるスーパーパイプライン技術を採用。また、データの圧縮や伸張などのDSPアルゴリズムを高速化するMIPS-IVの命令セットアーキテクチャー(ISA:Instruction
Set Architecture)の拡張版を実装している。これには、DSLモデムのエミュレーションやVOIP(Voice
over IP)などの処理を高速化するスカラー/SIMDオペレーションのほか、画像処理を高速化するSIMD浮動小数点演算機能が含まれる。
同製品のインターフェースは、同社のRC5000マイクロプロセッサー、RC64574/575との上位互換となっている。
