(株)リコーは、千葉・幕張メッセで開催中のWorld PC Expoにおいて、マルチメディアディスプレー『リコーメディアサイト
MB2-50SS』を発表した。これは、52インチのプロジェクションディスプレーにタッチパネル機能を搭載し、800×600ドットのフルカラー表示が可能というもの。価格はオープンプライスで、販売価格は100万円台後半程度になる見込みという。8日から発売される。
リコー新規事業推進センター、MB事業推進室の津田邦和室長 |
メディアサイト MB2-50SSは、パソコンを接続してタッチパネルで操作するディスプレーとしての用途のほか、ビデオデッキ/カメラを接続して表示することもできる。Windows用のユーティリティーソフトが付属しており、Windowsパソコンと組み合わせて、パソコンの画面に自由にメモや指示を書き込むことができる。
表示部には、リコーが開発したデジタルフラットディスプレー(*DFD)と、同じくリコーが開発した完全透過性の透明なタッチパネルを搭載している。このタッチパネルは特殊な指示棒を使うことなく、指でも操作が可能というもの。従来製品はおよそ300万円と高価だったが、コストダウンにより実売価格で100万円台を実現したという。
*DFD:液晶を利用したプロジェクションディスプレーながら、画面の明るさが平均350カンデラ以上と、プラズマディスプレーよりも高輝度を実現した製品
リコーでは、「黒板とプロジェクターが一体となった、多機能のディスプレー」(津田室長)として、教育関係機関や企業でのプレゼンテーション用、公的施設などのインフォメーション表示用などとして、販売していくという。初年度の販売目標は3000台となっている。
Windows対応のユーティリティーソフトウェアを使って、黒板のように利用できる |