インテル(株)は、8月2日にPentium IIIプロセッサーの600MHz版と、Celeronプロセッサーの500MHz版をそれぞれ追加することを明らかにした。インテルによれば、「各パソコンベンダーは、7月27日より同プロセッサーを搭載したパソコンの発表が可能」になっており、事実上、本日が製品発表日だとしている。ただし、Pentium
III-600MHzおよびCeleron-500MHzの出荷価格については、8月2日に発表となる。
今回追加となるPentium III-600MHzは、既発売のPentium-550MHzと同様、開発コード名“Katmai(カトマイ)”で呼ばれる0.25μmプロセスで製造されたもの。インテルが発表しているロードマップによれば、もともとPentium
III-600MHzは“Coppermine(コッパーマイン)”の開発コード名で呼ばれる、0.18μmプロセスで製造されたものに変更される予定であった。Coppermineは、製造プロセス以外にも、256KBの2次キャッシュをプロセッサーのダイに同梱し、FSBを133MHzへ対応するなど、既存のKatmaiベースPentium
IIIとは大きく異なるプロセッサーとなる予定。
ところが、Coppermineの当初のステッピング(半導体製造に使われる露光マスクのバージョン)の歩留まりが目標値に達しなかったため、ステッピングの変更を行なうため、Coppermineの投入が2カ月ほど遅れることを、インテルは明らかにした。0.18μmプロセスの製造ラインに問題があるという噂に対しては、「すでに、モバイルPentium
IIの一部は、0.18μmプロセスで製造されており、0.18μmプロセスは順調に立ち上がっている」と回答した。
Celeron-500MHzは、既存のCeleronプロセッサーのクロックアップ版であり、システムバスも66MHzのままと変更はない。インテルによれば、「CeleronプロセッサーのFSBを100MHzに引き上げることは当面ない」ということだ。
