(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントは、プレイステーション用ソフト『ブックオブウォーターマークス』完成記念のトークイベント“THE
BOOK OF WATERMARKS:LIVE TOME~世紀末のゲーム映像~”を開催した。
ブックオブウォーターマークスは、シェイクスピアの戯曲『テンペスト』をモチーフにしたアドベンチャーゲーム。16~17世紀のヨーロッパの孤島を舞台に、プレイヤーはナポリの王子となり、失われた12冊の魔法書を探していく。15日発売で、価格は6800円。
今回のイベントでは、エディトリアルディレクターの石川次郎氏を迎えて、同製品のゲームクリエイターである小林孝志氏、グラフィックデザイナーの尾鷲美絵氏、プロデューサーの赤川良二氏がトークライブを行なった。
石川次郎氏:エディトリアルディレクター。テレビ朝日の番組『トゥナイト2』のキャスターとしても活躍。
「皆さんよりひと足早くゲームを体験させてもらったが、非常に完成度が高く大人も楽しめるゲーム。グラフィックがすばらしく、実写とCGの区別がつかないくらいだ。聖堂など建物の細部まで描き込まれており、内部照明の微妙な変化まで表現されている。まさに自分が迷宮に入り込んで捜索を行なっているようだ」
小林孝志氏:(有)ウォーターマークス代表。同製品のゲームクリエイター。
「シェイクスピアは前々から題材にしたかった。当時の建築物を忠実に画面に再現するようにした。今度はギリシャ/ローマ神話などをモチーフにしたゲームを作りたい」
尾鷲美絵氏:ウォーターマークスのグラフィックデザイナー。
「イタリアまで建築物の取材に行き、建物の雰囲気や照明具合などを研究した。人物の実写場面は、ハリウッドのスタジオで撮影し、それをCGと違和感なく合成させている」
赤川良二氏:ソニー・コンピュータエンタテインメントグループである(株)アーク・エンタテインメントのエグエクティブバイスプレジデント。
「次期ハードウェア製品として、ハイスペックなものが発表されたが、コンテンツ製作者は、自身の技術がそのスペックに追いついているかどうか、悩んでいる人が多いと思うが、この製品がひとつの答えだといえるだろう」