アップルコンピュータ(株)は本日、新しい『Power Macintosh G3シリーズ』や新型『iMac』などの新製品を発表するとともに、'99年度第1四半期の業績に関する説明会を行なった。同期の出荷は、49パーセントと大幅増だったという。初めに、代表取締役社長の原田永幸氏が業績を発表した。
売り上げは8パーセント増、出荷数は49パーセント増
アップルコンピュータ(株)の原田社長 |
まず、原田氏は全世界の'99年第1四半期の業績を発表した。純利益は1億5200万ドル(約172億2615万円)で、前年同期比で約3倍強に増えている。また、売り上げは、前年同期に比べ8パーセント増の17億ドル(約1926億6088万円)となった。出荷台数はワールドワイドで94万4000台となり、前年同期の63万5000台と比べ49パーセント増加している。また、期末までの在庫が2日分の在庫量に相当する2500万ドル(約28億3324万円)となり、前年の4400万ドル(約49億8000万円=30日分の在庫量相当)から40パーセント以上減少した。
原田氏は、「好調の牽引役となったのは、アメリカやヨーロッパのハイエンドユーザー向けのモデルです。また、在庫管理を徹底して行ないました。在庫の2500万ドルという数字は、米デルコンピュータ社の7日相当にあたります」と分析した。
“Yum.(iMacを使ったら楽しいよ)”をトレンディーな言葉に
一方5日、Macworld/Expo San Franciscoにおいて、iMacの販売累計は全世界で80万台にのぼると発表されている。これについて原田氏は、「iMac購買者の45パーセントが初めてMacに触れた人、という結果になりました。この数は日本でもほぼ同じで、コンシューマー市場の拡大に大きく貢献したと喜んでおります」と語る。
また、Macworld/ExpoではiMacの新色5モデルも発表された。その宣伝コピーは“Yum.(ヤン)”。「Yumは英語で、おいしいものを食べた時に使う言葉です。転じて“iMacを使ったら楽しいよ”の意味で、今年のトレンディーな言葉として使っていただきたいと思っております」と述べた。
年末商戦前に、何らかの形でiMacの値下げとカラーバリエーションの発表ができなかったかという質問に対しては、「価格については、ユーザー心理も充分考慮しました。しかし、年始に発表したのはベストの価格をベストのタイミングで設定することを尊重した結果です。価格等の事前情報は今後も流さない予定です」と答えた。
既にアメリカで発表されたサーバー向けOS『Mac OS X Server』については、日本国内においても今年4~6月の間で、12万8000円とアナウンスされた。国内での販売は、キヤノン販売(株)、大塚商会(株)、(株)Tooが行なう。当初、昨年末に開始すると発表されていた、Macのカスタムサービスを行なう“AppleStore”は、今年前半の開設を目指すとしている。
iMACの新色ストロベリー(左)とライム(右) |
ブルーベリー(左)とタンジェリン(右) |
グレープ |
裏から見たG3。デジタルビデオが接続されている |