(株)日立製作所と米テキサス・インスツルメンツ社(TI)は、米国での半導体合弁事業を解消する、と発表した。
両社の合弁会社である米TwinStar Semiconductor社は、米TI社が設立する新会社がすべての資産と従業員を引き継ぎ、米TI社の子会社として事業を継続する。
TwinStar Semiconductor社は、16MB、64MBのDRAMの生産を'96年に開始したものの、予想を超えるDRAM価格の下落が始まったことで、大幅な赤字を計上していた模様。また、今回の提携解消に伴い、両社ともに'98年3月期に特別損失を計上する。金額などは明らかにしていないが、両社ともに数百億円の損失を計上するものとみられている。
日立製作所の石橋正常務は、「市場における価格下落や供給過剰といったDRAM事業に影響する諸要因から、今回の厳しい決定を下しました。この決定はすべての関係者にとって最善の解決策です」というコメントを発表している。
なお、日立と米TI社は、64MBと256MBのDRAMの共同開発を行なっているが、今回の提携解消とは関係なく、従来どおり継続する、としている。(報道局 佐藤和彦)
http://www.hitachi.co.jp/index-j.html
http://www.ti.com/