日本ヒューレット・パッカード(株)は、レーザープリンターの新事業戦略について会見し、今後発表する企業向けモデルについては“MOPy(モピー)”機能を搭載を搭載すると発表した。
MOPyは、ネットワーク上のレーザープリンターの機能を拡張したもので、複数部印刷の際にコピー機の代替として利用できるようにする機能。コピー機で複製するより、クオリティーを下げることなく、半分近いコストで印刷できるほか、信頼性も高いとしている。また、印刷部数に依存せずにPCをすばやく解放できるほか、ネットワークトラフィックの影響を受けないなど、従来のネットワークよりも利点があるという。
MOPyは、印刷ジョブが完了するまでプリンターでスプールする“トランスミット・ワンス技術”と、プリンターに追加したHDDにラスターデータでスプールする“RIPワンス技術”から構成される。同機能を実現するための製品として、同社のレーザープリンター『HP
LaserJet4000』シリーズのオプション品を発表した。1.4GBのHDDで価格は8万円。
同社では、「今後、MOPy機能を持たないレーザープリンターは、企業向けとして受け入れられないだろう」と語り、MOPy機能によるTCOの削減や生産性の向上などの優位性を強調している。(報道局 井上哲郎)
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