マカフィー(株)は、社名を2月1日付で“ネットワーク
アソシエイツ(株)”に変更したことと、今後の製品展開などについて記者発表を行なった。
社名変更は米マカフィー アソシエイツ社が米Network General(ネットワークジェネラル)社を合併、両社を統合し、社名変更したのをうけてのもの。また、暗号化の世界標準技術を持つ米PGP社を買収、日本でも同社が春頃には日本語化して、(株)クニリサーチインターナショナルとパートナーシップを結び、発売する予定という。
同社は統合ネットワークセキュリティ管理システム『Net Tools(ネット
ツールズ)』の販売に力を入れていくという。同製品は、ウイルス、クラッカー、データの盗難や消失に対処するセキュリティーソフトの『Net
Tools Secure(ネット
ツールズセキュア)』と、ネットワークのパフォーマンスを改善し、コスト効率を向上させるネットワーク管理ソフトとネットワークシステムの『Net
Tools Manager(ネットツールズ マネージャー)』から構成される。
ウイルス対策製品は、同社と(株)シマンテック、トレンドマイクロ(株)の3社が競合しており、トレンドマイクロが残る両社をウイルス検索技術の特許権侵害で訴えたり、トレンドマイクロとマカフィーが『ウイルスバスター』という商標をめぐり争ったりしている。
記者発表の場でネットワーク
アソシエイツの代表取締役、狩野昌央氏は、「わが社の製品が、エンタープライズレベルではトップになったと自負している。ディストリビューター向けのパッケージ商品としてはまだまだだけれど、ライセンス数としてはかなりの数。またOEMとして、多くの会社に使っていただいており、その数を入れたらそれこそ膨大な数字になります」と、あくまで自社がトップであるという強気の姿勢を崩さなかった。
また、社名変更に伴い、日本独自のネットワークセキュリティー、管理リモートサービス『The
IneterCop TVD』を開始すると発表した。同サービスは、企業ネットワーク向けに『マカフィー
トータル ウイルス ディフェンス
スイート』製品に提供されるもの。セキュリティーのメンテナンスと部分的な運用代行を、リモートアクセスとインターネットを通じ、遠隔管理で行なう。サービス料金は、システムやサービス内容により異なるが、1ライセンス当たり100円強からという。サーバーは3000円ぐらいからスタート。オンサイトサービスは時間当たりの料金でオプション価格として計算するという。
「このサービスを使えば、年間で約2800万円の人件費削減になります。わが社では、このサービスのために人員を強化しています。ただ、すべて自社でその人員をまかなうわけではありません」(狩野氏)と、このサービスにも力を入れていることを明らかにした。(報道局 酒寄公子)
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