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(株)アクセス、情報家電向けブラウザ「NetFront」のLinux版である「NetFront for Linux/GTK」評価版の無償配布開始

1999年12月15日 00時00分更新

文● 沖中 弘史

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 (株)アクセスが、情報家電向けブラウザ「NetFront」のLinux版である「NetFront for Linux/GTK」評価版の無償配布を開始した。

 同社の発表によると、今後市場の要求を見て2000年中に製品版をリリースする計画で、価格や開発キットのリリースは現時点では未定という。

 「NetFront」は、(株)セガ・エンタープライゼスのDreamcastやカシオ計算機(株)のCASIOPEIAなどの情報家電で実績のあるブラウザで、以下のような機能をサポートしている。

NetFront for Linuxのサポート機能

  • HTML3.2, HTML 4.0の一部、フレーム
  • Cockie
  • Javascript
  • JV-Lite 1.3.1(プラグイン)
  • かな漢字変換(ASK)を内蔵
  • ブックマーク
  • 画面のリサイズ
  • SSL 2.0/3.0

動作環境(※1)

  • Intel x86
  • Linux 2.0 以上
  • XFree86 3.3
  • glibc2.0. または 2.1
  • GTK+ 1.2
  • zlib 1.1
※1 LASER5 Linux 6.0, Vine 1.1で動作確認済

NetFront 画像
NetFront for Linux/GTK

 日刊アスキー編集部で試用してみたところ、Pentium-166MHzにメモリ96MBというロースペックなマシンにもかかわらず、非常に軽い動作で快適にWeb Browseすることができた。

 残念だったのは、同製品は複数のウィンドウを開くことができないので、異なるページを同時に見るためには新たなプロセスを立ち上げなければならないことだ。しかし逆に普段Lynxやw3mといったテキストブラウザを使用している人には馴染みやすい動作といえる。

 同製品は、Netscape Navigatorの代用とまではいえないが、Netscape NavigatorとLynxの間を埋める重要なソフトウェアになる可能性を秘めているといえる。

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