Adaptive Server Enterprise 11.9.2 for Linuxを出荷している米Sybaseは、Enterprise Application Server 3.0 for Linuxを9月に、12月出荷予定のReplication Server 12.0についてもLinuxサポートを行なうと発表した。
Adaptive Server Enterprise 11.9.2は、Sybaseのエンタープライズ向けのRDBMSであり、11.9.2では「データページ・ロック(インデックスをロックしない、ページレベルのロック方式)」、「データロー・ロック(行レベルロック)」、「全ページ・ロック(従来のページロック)」の3種類のロック機構を搭載しているほか、クエリ処理の改善、リカバリプロセスの改善が図られている。
Enterprise Application Serverは、同社のアプリケーションサーバで、コンポーネントの動作環境となり、トランザクションなどを行なう「Jaguar CTS」と、Webページを生成する「Power Dynamo」を同梱している。Jaguar CTSは、EJB(Enterprise Java Beans)、ActiveXコンポーネント、CORBA準拠のコンポーネントをサポートしているほか、既存コンポーネントをインポートすることも可能だ。また、Jaguar Managerという管理ツールを使用し、コンポーネントとサーバ管理が可能となっている。プラットホームは、Windows NT、Solarisをサポートしている。
製品のスケジュールは以下のとおり
- Adaptive Server Enterprise 11.9.2
米国……Linux対応製品出荷済み(1ユーザー195ドル、1サーバ995ドル)
国内……Linux対応製品出荷済み(ASE 11.0.3 for Linuxの、9月30日までの期間限定サポートと、ASE 11.9.2の、5ユーザー同時使用ライセンスが付いた「ASE 11.9.2サポート・ライセンスパック」は、9万9800円で出荷済み) - Enterprise Application Server 3.0 for Linux……9月出荷予定(開発版は無料提供)
- Replication Server 12.0 for Linux……2000年第一四半期(価格未定)
- SQL Anywhere Studio 6.0.2 for Linux……出荷済み(1ユーザー399ドル、5ユーザー999ドル、Red Hat Linux6.0をサポートした6.0.3は30日以内に出荷予定)
Adaptive Server Enterprise 11.9.2以外は、すべて米国でのスケジュールであり、国内展開についてはサイベースに問い合わせ中で、追って追加情報をアップロードしたい。