このページの本文へ

FreeTypeライブラリがAppleの特許を侵害している?

1999年08月19日 23時29分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 フリーなTrueTypeラスタライザ「FreeType」を開発している「FreeTypeプロジェクト」は、FreeTypeで使われている手法に関連した、Appleの持つ特許を発見したと警告した。同プロジェクトでは、これが直ちに特許侵害にあたるかは分からないが、FreeTypeを使うことがアメリカや日本などで違法である可能性もあるとしている。現存のところ、Appleの法律部門にメールを送り、その返事を待っているところだという。

 TrueTypeラスタライザとは、ベクトルデータであるTrueTypeフォントを、実際に表示される形式のビットマップデータに変換するもの。FreeTypeはX-TTやVFlibなどに使われている。

 FreeTypeが侵害している可能性がある特許は、

の3つ。

 もしこれらが特許侵害にあたれば、別のアルゴリズムを使ってTrueTypeのラスタライジングをするようにFreeTypeを書き直すことがありうるという。しかし、そのためにラスタライザの質が落ちる可能性がある。

 Appleの特許に限らず、フリーソフトウェアとソフトウェア特許とは相容れない部分が多い。フリーソフトウェアでは特許使用料を払うことができないし、何人が使っているのかさえ把握できないからだ。

 代表的なソフトウェア特許は、米Unisysのもつ「LZW」圧縮アルゴリズムや、米RSAのもつ暗号化アルゴリズム「RSA」などだ。LZW圧縮アルゴリズムはGIF画像フォーマットで使われており、ほぼ全世界で特許が成立しているため、フリーソフトウェアに対する影響が非常に大きい。また、暗号化アルゴリズムRSAはアメリカで特許が成立しており、RSAを使用している暗号化・電子署名ソフトウェア「PGP」をアメリカで使うことは違法だった(現在はRSA社のライブラリを使っているので、合法になっている。なお、もともと日本ではRSAの特許そのものが成立していない)。

 ソフトウェア特許がなければ開発者がむくわれないという意見の一方、Richard Stallmanのように「ソフトウェア特許があるとフリーソフト開発が不可能になる」として、ソフトウェア特許に反対する人も多い。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    訓練だとわかっていても「緊張で脇汗をかいた」 LINEヤフー、初のランサムウェア訓練からの学び

  2. 2位

    ITトピック

    若手が言わない“本音の退職理由”上位は/「データ停止は景気後退よりも企業の脅威」6割/クライアントに告げずAI活用するフリーランス、ほか

  3. 3位

    ビジネス・開発

    最悪のシナリオは「フィジカルAI」による基幹産業の衰退 日本の勝ち筋は、“同期技術”と“ドメイン知識”

  4. 4位

    Team Leaders

    ファイル名が命名規則に合っているかの自動チェック、Power Automateのフローで実現しよう

  5. 5位

    TECH

    “GPUなし”ノートPCで動くLLMで、ローカルAIエージェントを自作する

  6. 6位

    TECH

    糖尿病超早期を採血なしで検出、予防へ! 代謝や臓器のつながりに着目した予防法開発

  7. 7位

    ビジネス

    廃校がAIの心臓部に!? 地方の遊休施設を「AIデータセンター」に生まれ変わらせるハイレゾの挑戦がアツいぞ

  8. 8位

    データセンター

    液冷技術の最先端が集うイノベーションラボ「DRIL」、印西のデータセンターに現わる

  9. 9位

    TECH

    業界横断で“サイバー攻撃から供給網を死守” NTT・アサヒ・トライアルらが「流通ISAC」始動

  10. 10位

    Team Leaders

    バックオフィス業務もAIに“丸投げ” マネーフォワードが「Cowork」機能を2026年7月に投入へ

集計期間:
2026年04月08日~2026年04月14日
  • 角川アスキー総合研究所