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オムロンソフトウェア「Wnn」(うんぬ)のJava版をWeb上で無償公開

1999年08月16日 00時00分更新

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 7月、LinuxやFreeBSD上で動作する日本語変換システム「Wnn6 for Linux/BSDVer3.0」をリリースしたオムロンソフトウェア(株)が、マルチプラットフォームで動作するWnn「Scalable Wnn」(スケーラブルウンヌ)をJavaで開発、9月から同社Webページにて評価版のダウンロードが開始される。

 これにより、大型コンピュータからPDAなどの携帯端末まで、Wnnの日本語変換機能を使うことができるようになる。オムロンソフトウェアは、携帯情報端末や大型コンピュータの日本語入力環境があまり発展していない点に着目し、高機能な日本語入力のニーズが存在することから、Scalable Wnnの開発にとりかかった。

 また、マルチプラットフォーム化するために、WnnをJavaで書き直した。さらに、Wnnの各機能を「Plug」と呼ばれるモジュールに分割、これによりPDAのようにハードウェアリソースの限られた環境でも、必要な機能をセレクト/組み合わせて実装できる。PDAでの利用を考えると、ネットワークに接続することにより、サーバ側の言語処理環境と協調し、辞書の共有や高度な変換、多数の文字フォント使用など、ハードウェアが持っていない機能も使うことができるようになるのがメリットとなる。また、中国語、韓国/朝鮮語などの言葉が、日本語と統一的に扱えるマルチリンガルであることも、特徴の1つ。

 Wnnは、クライアント/サーバ方式のほか、アプリケーションから直接変換エンジンを制御する方式をサポートしている。Scalable Wnnでは、クライアント/サーバ方式の場合はWnn4、Wnn6同様、クライアントとしてMuleやxwnmoが利用可能だ。アプリケーションからの直接制御では、Javaアプリケーション、Java Appletからの利用ができる。

 Wnn4、Wnn6との互換性だが、Wnn4の変換、学習機能すべてと、Wnn6の一部の機能が提供される。現時点で使えない機能は、クライアントに辞書を作成する機能、「wnnkill」による変換サービス停止、「wnnds(辞書引きサーバ)」による大規模ユーザーサポート、Wnn4、Wnn6のバイナリ形式辞書サポートなど。変換に使われるプロト コル「KKTP(Kana Kanji Translation Protocol)」は、Wnn4、Wnn6と互換性を保っている。

 なお、動作が確認されている環境は、Windows 95/98/NT、Solaris2.6/2.7、FreeBSD 2.2.7/2.2.8、Java Stationとなっている。動作が確認されたJDK/JITだが、JDK1.1.5/1.1.6/1.1.7/1.1.8、Java2、HotSpotVMとなっている。

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