愛するコマ撮りアニメを作れると聞いてきました
のっけから告白するがコマ撮りアニメが好きだ。愛している。
伊藤有壱さんや村田朋泰さんはもちろん、シュヴァンクマイエルやカチャーノフも好きだし、ちょっとずれるけどラウル・セルヴェにチェブラーシカに人形劇三国志、ひょうたん島のように実写で作られたキュートなアニメや人形劇も愛している。
そもそも映像芸術のはじまりは、のぞき絵装置「ゾエトロープ」の粗いコマ割り映像だった。カタカタと動く残像をスリットからのぞくという原体験が人々の心をとらえて離さなかったのは、政治的意図を除けば、その「粗いコマ割り」が美しかったからだろう。
ともかく、その愛するコマ撮りアニメを「自分で撮る」なんて大それたビジョンを実行に移せるおもちゃがあるというのだ。それがアガツマ「アニメスタジオ」だとTOYフォーラム2009で知ったが早いか、さっそく手に入れて「コマ撮り愛」を注入してみた。
原理は単純、アーム部についたカメラで写真をポンポン撮っていくだけ。三脚要らず、セット要らずで撮影できるのがうれしい。解像度は640×480ドットと小さめで、1ファイル30KB程度のJPEG画像を撮影する。記録媒体はSDメモリーカードだ。
撮影した画像はそのつどRCA接続したテレビで確認し、すべて撮り終えたらSDカードを抜き、パソコンにJPEG画像を転送する。同社オフィシャルサイトでダウンロードできる「JPEG→WMV」化ソフトを使えば、コマ撮りアニメの出来上がりだ。
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