あの人気ホスティングサービスがさらにパワーアップする――。約3年前に登場したさくらインターネットの「さくらのレンタルサーバ」は、わずか125円/月から使える手軽さが受け、多くの個人や中小企業をユーザーが利用する共有ホスティングサービスに成長した。さくらインターネットによると、現在の契約数は16万件に上るという。
そんな人気サービスのプラン改定が11月11日に発表された。11月19日から提供される新プランでは、料金はそのままにディスク容量を1.6~3倍以上に引き上げるというのだから驚きだ。月々125円の「ライト」が300MBから500MBに、同500円の「スタンダード」が1GBから3GBに、同1500円の「プレミアム」が3GBから10GBに。6~7年前なら一桁多い金額が必要だった大容量のホスティングサービスも、新プランではランチ3回分で借りられるようになる。
サービス名 | プラン名 | ディスク容量 | メーリングリスト数 | ドメイン数 |
---|---|---|---|---|
さくらのレンタルサーバ | ライト | 500MB (300MB) |
― | 20 |
スタンダード | 3GB (1GB) |
10 | 20 | |
プレミアム | 10GB (3GB) |
20 (10) |
30 (20) |
|
さくらのレンタルサーバ・ビジネス | プロ | 40GB (20GB) |
50 (10) |
40 (20) |
さくらのメールボックス(メールホスティング) | 300MB (200MB) |
10 | 20 |
※()内は改定前の現行プランの仕様
また、上の表のとおり、企業向けプランやメールホスティングでもディスク容量が増えるほか、「プレミアム」などの上位プランでは開設できるメーリングリスト数や設定可能なドメイン数の制限が緩和される。
当然ながら、Webサイトやサービスを作り、運営する立場であればディスク容量は多ければ多いほどうれしいもの。最近ではブログやCMSを使うことでコンテンツの追加がしやすくなり、高解像度の画像や動画を扱う機会もぐっと増えた。個人サイトであっても「気がついたらディスク容量が逼迫していた」なんてケースも少なくない。
さくらインターネットの広報担当者によると、今回の改定にいたる理由もまさに「コンテンツ容量そのものの増加に伴うニーズがあったため」だという。新規ユーザー獲得のため市場の動向を見守る一方で、既存ユーザーからのアンケート調査の結果などを受けて今回のプラン改定に踏み切ったのだそうだ。
改定プランは新規契約ユーザーだけでなく、すでに利用中のユーザーへも自動的に適用される。「物理的な作業が発生するため若干のタイムラグは発生するが、19日中には対応が完了する予定」(広報担当)。「そろそろ容量が不足しそうだから上位プランを考えようかな」という人もこれで一安心だ。