順調な業績のアップル――それを反映するかのように、'08年の参加企業は500近くにものぼった。多くの出展者がひしめく中、1月15日に「Office 2008 for Mac」の発売したばかりの米マイクロソフト社や、「Adobe Elements 6.0」を発表した米アドビ システムズ社といった大手メーカーのブースが目立った。そのほか、大型ゲームが多数出展されていたことにも注目したい。「本格的なゲームソフトが少ない」と嘆いていたユーザーはぜひチェックしてほしい。ここでは、注目すべき製品を扱うブースを紹介しよう。
お手ごろ価格の左手用コントローラー
米ベルキン社のゲーム用コントローラー「n52te」は、大手ゲーム機器メーカーの米レイザー社とのコラボレーションによるもの。左手用に設計されたUSB接続の入力デバイスで、テンキー機能やホイールを備えるなど、通常のマウスよりサイズが大きい。今回の新機種でバックライトLEDを装備した。
LEDでキーが浮きあがるさまが美しい「n54te」。15個のカスタマイズ可能なキーや、8方向のサムパッドなどを備える。価格は69.99ドル
USBポートから映像を出力可能に！
英ディスプレーリンク社は、USB接続で外部モニターに出力できる半導体を開発している。このチップを搭載した液晶モニターが、韓国のサムソンやLG電子から発売されている。同社のマーケティング担当ディレクターのジェイソン・スローター氏によると、「Mac版のドライバーは現在ブラッシュアップ中で、最終的にはより高速に映像を出力可能になります」とのこと。会場では、USBハブを介して5台のモニターに映像を出力するデモを行っていた。
ソニー(株)や(株)東芝などにも、USBから映画を出力するためのチップをOEM供給している英ディスプレーリンク社
極小のUSBダブルチューナー
独エキノクス社は、USB接続の小型テレビ受信機「TubeStick」を出展。一見USBメモリーに見間違えるほどのサイズだが、デジタル放送とアナログ放送を受信できる2つのチューナーを内蔵し、付属ソフトを使ってHD画質で録画可能。録画した番組は、iPodやiPhoneに転送もできる。欧州ではすでに39.94ユーロで発売中だが、米国では2月に発売予定だ。
「番組を見ながらほかのユーザーとチャットする機能もありますよ」と語る、同社のPRマネージャーのクリスチャン・リューブ氏。欧米の信号と異なるため、日本上陸には時間がかかりそうだ
iPhoneやiPodの持ち運びを便利にする
米ニートプロダクツ社の「Hangman」は、iPhoneやiPodのコネクターにフックを付けるアクセサリー。軸の部分は、ヘッドホンを巻き付けて留められるようになっている。
ケースとは異なり、iPodの外観を損なわないデザインの「Hangman」。色はブラックとホワイトの2色を用意している
Mac Proそっくりな外付けハードディスク
米カルデジット社の「HDPro-D」シリーズは、外観がMac Proにそっくりな外付けハードディスク。最大8個のドライブを内蔵し、RAID 0／１／5／６規格に対応。データ転送速度が最大20Gbps（約2.5GB/秒）で、高速なハードディスクが欠かせない、ビデオ編集プロダクション向け製品だ。
2TBモデルは価格3988ドルだが、エキスポ特価で2299ドルだった
機能を強化したタブレット型Mac
'07年のエキスポで「Best of show」を受賞した、米アクシオトロン社のペン入力型Mac「Modbook」。以前はオプションだった「GPS」機能を全機種に内蔵し、Googleマップなどの地図ソフトと組み合わせると、ModBook単体でハンディーナビゲーターとして使えるよう進化した。付属の入力ペンの先は、鉛筆風／フェルト／スプリングの3種類を用意。同社の創業者の久美子・ハース氏によると、「本製品はプロのデザイナーやアーティストをメインターゲットとしており、ペンの持ちやすさや使い勝手にこだわりました」ということだ。
表面加工は、従来と同じサテン仕上げに加えて、iPodの背面のようにピカピカしたミラー仕上げのどちらかを選べる。価格はミラー仕上げのほうが200ドル高くなる
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