ヤマハ(株)は20日、松下電器産業(株)の“ビエラリンク”や(株)東芝の“レグザリンク”に対応する“デジタル・サウンド・プロジェクター”の新製品『YSP-4000』およびAVラックとセットになった『YSP-LC4000』を発表した。10月中旬発売で、価格はオープンプライス。想定実売価格は、YSP-4000が17万9800円、YSP-LC4000が23万8000円。
デジタル・サウンド・プロジェクターは、1ユニットで5.1chサラウンド環境を実現するスピーカーシステム。本体に40個もの小型スピーカーとウーファー、アンプを内蔵する。新機種となるYSP-400は、ウーファーを収納するボックスが独立しており、低音と中高域の音がきっちり分離することができる。またスピーカーマグネットの磁力を強めた結果、ダイナミックレンジが広くなり、低音から高温までクリアできれいな音を出力できるという。さらに筐体についても剛性を高め、不要な部分が振動する“箱泣き”を低減させた。そのほか電源回路も一新し、より安定した電流を供給できるようになった。これらの工夫により、“YSPシリーズ史上最高の音質”なのだという。
このほか、仮想5.1chサラウンドを実現する“マイサラウンド”モードを搭載。このモードはピンポイントで仮想サラウンドを実現するもので、YSPから2m以内という狭い範囲で、かつひとりで音声を楽しみたい場合などに有効だという。
YSP-400は、HDMI入力×2、出力×1を搭載しており、さらにHDMIで接続された機器をコントロールする“HDMI CEC”(Consumer Electronics Control)規格に対応。この規格に対応する薄型テレビ(同社で検証済みなのは松下電器産業(株)の“ビエラ”と(株)東芝の“レグザ”)のリモコンからコントロール(電源ON/OFF、ボリューム調整、音声入力切替)を行なうことができる。
そのほか、映像入力としてコンポジット3系統、コンポーネント2系統を装備し、入力された映像をハイビジョンテレビなどに出力する際には、1080i/720pへのアップスケーリングが行なわれる。映像出力はコンポジット、コンポーネントが1系統ずつとなる。
音声入力はアナログ3系統、デジタル(光)3系統、デジタル(同軸)1系統となっている。本体サイズは幅1030×奥行き144×高さ198mmとなっている。
YSP-4000を専用AVラックに内蔵した『YSP-LC4000』は、ラックの上に37~52型の薄型テレビを設置することができる。天面は強化ガラスにより光沢のある質感を実現しつつ、傷が付きにくいようになっている。
このほか、サブウーファー2種類も同時に発表された。YSP-LC4000に収まるサイズ(幅350×奥行き350×高さ163mm)の『YST-FSW150』(実売想定価格2万2800円)と、さらに小さいサイズ(幅435×奥行き350×高さ151mm)の『YST-FSW050』(想定実売価格1万7800円)で、発売は9月中旬の予定。