シャープ(株)からリリースされた『Mebius PC-CW50T』は14.1インチワイド液晶ディスプレーを搭載したコストパフォーマンスの高いノートパソコンだ。従来14.1インチ液晶ディスプレーを搭載した同社のノートパソコンである“PC-CS/CH”シリーズの後継という位置付けになっている。
白いボディを守るUVコーティング
『Mebius PC-CW50T』で採用された14.1インチワイド液晶ディスプレーは1280×800ドットのWXGA表示が可能となっており、OSとして搭載されているWindows Vistaのサイドバーガジェットを余裕をもって表示できる。また、縦横比が16:9の映像コンテンツを大画面で楽しむことができるのも大きなメリットと言えるだろう。
実際に手にしたときに感じるのは、艶やかに白く光るボディーの美しさだ。ただ光沢感のあるホワイトボディーは、汚れが目立ちやすいという欠点もある。そこでMebius PC-CW50Tでは、表示カバーやパームレストなどにUVコーティングを施すことにより美しさを保てるよう工夫されている。特にホームユースでリビングなどに置いて使うことを考えると、汚れにくく本来の白さを長く保てるのは嬉しいポイントである。
もちろんスペックにも抜かりはない。CPUにはAMDのモバイルSempron 3400+を搭載し、チップセットにはグラフィック機能を内蔵するATI Radeon Xpress 1100が採用されている。メモリーもPC2-4200対応のDDR2 SDRAM(デュアルチャネル対応)が1GB搭載されており、Windows Vistaを快適に利用できる。なお、メモリーは最大2GBまで増設することが可能で、これによりさらなるパフォーマンスの向上も実現できる。
ドライブ類を見ていくと、まずHDDはシリアルATA/150接続の80GBで、光ドライブとしてはDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブが本体に向かって右サイドに搭載されている。反対の左側にはPCカードスロットの下にSDカード、メモリースティック、そしてxD-ピクチャーカードに対応したメモリカードスロットも装備されている。これらのカードを使うデジタルカメラなどであれば、変換アダプタなどを介することなくパソコンにデータを取り込める。また、細かな点だが本体の左右側面と背面のそれぞれに計4つのUSBインターフェイスが用意されているのも便利だ。これにより例えばマウスは右側面、USB接続のHDDは背面の端子など、長々とケーブルを取り回さず最適な位置でパソコンと接続できる。
必須のネットワーク接続機能も、10/100BASE-TX対応の有線LANインターフェイスが用意されているほか、無線LANはIEEE 802.11b/gの両規格に対応している。そのほかインターフェースは外部ディスプレー出力やIEEE 1394端子など、基本的なものは網羅されており不足はない。
ソフトウェアは『Microsoft Office Personal 2007』をはじめとして数多くプレインストールされている。また、『脳を鍛える大人の計算ドリル』の著者である東北大学の川島教授が監修した『脳力トレーナー』や、『超右脳革命』の著者・七田 眞氏が監修した右脳トレーニングソフト『ウノタン 高める記憶力』や『ウノタン 高める判断力』などもプレインストールされており、気軽に能力アップにチャレンジできる。
実売価格は15万円前後で、見やすく使いやすい液晶モニタの搭載やパソコンとして十分な性能を持っていることを考えると、コストパフォーマンスの高い1台だ。なお、下位モデルとして『Mebius PC-CW40T』という製品も用意されており、こちらの実売価格は12万円前後となっている。メモリー容量が512MBなどパフォーマンスは落ちるが、とにかくコストを抑えたいというのであればこちらも検討してほしい。
シャープ“いい暮らしストア”では、パソコン本体と適合した増設メモリを同時に購入できる「メモリ増設サービス」を開始している。今ならオープニングキャンペーンを実施しており、サービス利用先着40名にメモリ増設サービス対象商品の購入時に使える値引きクーポンがプレゼントされる。キャンペーン期間は2007年8月31日までとなっており、『Mebius PC-CW50T』の購入を検討している方は、キャンペーンの利用により大容量メモリも一緒に手に入れるチャンスなのでぜひチェックしてほしい。