新聞や書籍を読んでいて読み方が分からない難しい漢字が現われたとき、従来の電子辞書では画数や部首・部品から調べるしかなかった。この方法の難点は、該当する候補がたくさん出てきてしまったときに、その中から目的の漢字を探すのが面倒だということ。こうした場面で有効な“手書きパッド”を搭載したシャープの電子辞書が『PW-TC920』である。
電子辞書の可能性を広げている手書きパッドの搭載
手書きパッドはキーボード下部に用意されており、本体に収納されたペンを利用して直接文字を書き込むことができる。なお、文字認識は自動的に行なわれるが、手動に切り替えることも可能となっている。これにより、画数が多い難しい漢字を入力する際にもゆっくりと入力できるなど、実際の利用シーンが想定された配慮が嬉しい。
また手書きするための入力枠は十分な大きさがあって書きやすいほか、認識候補がすぐ上に表示されるので視線の移動が少ないことも利便性を向上させているポイントだ。なお、対応する文字種は漢字とひらがな、カタカナ、アルファベット、数字で、英単語の検索時などでも利用可能となっている。
調べるときだけでなく、漢字の書き取りテストといったことでも手書きパッドは有効に利用されている。具体的には、コンテンツの1つとして『漢字検定に挑戦!』が用意されており、この中に実際に漢字を書く問題が用意されている。書いて調べるだけでなく、書いて“覚える”ことまでできるというわけだ。
そのほか、手書きパッド上によく使う辞書を登録しておき、素早く目的の辞書にアクセスできる『My辞書ミニ機能』といった機能もあり、使い勝手を大幅に高めている。
ワンセグもさらに使いやすく!!
また、『PW-TC900』で初めて搭載されたワンセグ放送の受信機能も強化されている。まず大きいのは“選局リスト”機能が追加されたこと。これは放送局を一覧したり、チャンネル番号と放送局の対応をカスタマイズすることができる機能で、これを利用すればアナログ地上波と同じチャンネル番号で選局するといったことが実現できる。また最大で5つのエリア設定を保存できるため、あらかじめ準備をしておけば出張などで移動する際でもチャンネル設定を一発で切り替えられる。
そのほか、放送中の番組タイトルを表示、出演者の声が聞きやすいように音質を改良といった点もアップデートされた。ちなみに付属のイヤホンも改められ、サイズがコンパクトになって耳に馴染みやすくなったほか、左右のイヤホンケーブルの長さを調節できるようになっている。
コンテンツも強化されて、新しい用語もしっかり調べられる
電子辞書といえば気になるのは収録コンテンツだろう。これに関してもPW-TC920では強化されている。まず大きいのは定番コンテンツである大辞林が、2006年10月に出版された最新版『大辞林 第3版』に約1万4千項目を増補した『スーパー大辞林3.0』が搭載されている。また『医者からもらった薬が分かる本2007』、『経済新語辞典’07』、『パソコン用語事典2007』といったコンテンツがそれぞれ最新版になっている。
当然ながらSDカードスロットも用意されており、コンテンツの追加や保存したMP3/画像ファイルを再生できる。別売のコンテンツカードを使う、英語を繰り返し再生してリスニング力を高める、あるいは外出先で撮影したデジタルカメラの画像を大きな液晶モニターで見るなど、さまざまな使い方が可能である。このようにビジネスからパーソナルまでさまざまな用途で活用できることを考えると、常にカバンに入れておきたい1台だ。
