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東大教授の坂村 健氏が出席

YRP/UNL、“東京ユビキタス計画・銀座”の体験会を実施

2007年02月09日 17時07分更新

文● 編集部 若林健太

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YRPユビキタス・ネットワーキング研究所は9日、同研究所と東京大学大学院情報学環のCOE(Center of Excellence)“次世代ユビキタス情報基盤の形成”が技術協力を行なっている実証実験“東京ユビキタス計画・銀座”の記者向け体験会を開催した。

“東京ユビキタス計画・銀座”は、TRONベースの携帯情報端末“ユビキタス・コミュニケータ”(UC)と、無線ICタグや2次元バーコードなどで場所に振られたID(ucode)を利用して観光ガイドや道案内を提供するプロジェクト“東京ユビキタス計画”の一環として、1月21日から実施されているもの。実施しているのは東京都と国土交通省で、ユビキタスコンピューティングの研究を行なう研究機関であるYRPユビキタス・ネットワーキング研究所とCOE“次世代ユビキタス情報基盤の形成”が技術協力を行なっている。今回の体験会は、実験に利用されている技術を紹介する目的でYRPユビキタス・ネットワーキング研究所が実施したもの。

実証実験の場となる銀座4丁目付近には、それぞれucodeが振られたICタグ、赤外線マーカー、無線マーカーなどの“ucodeマーカ”が約1000個設置されており、ユーザーが“ユビキタス・コミュニケータ”を持って“ucodeマーカ”の近くに行くと、各ucodeに応じた情報が“ユビキタス・コミュニケータ”に表示される。閲覧できる情報は地図、周辺の3D画像、周辺の施設情報(トイレ、医療機関、交番など)、観光情報(歴史にまつわるコラムなど)、店舗情報、交通情報、付近で火災が発生したなどの災害情報など。電子掲示板の閲覧/書き込みも行なえるほか、“ユビキタス・コミュニケータ”でどのucodeの情報を見たかを、後でパソコンのウェブブラウザー上で確認することもできる。

YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長の坂村 健氏

YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長の坂村 健氏

説明会のガイドを務めたYRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長で東京大学大学院情報学環教授でもある坂村 健(さかむら けん)氏は、“東京ユビキタス計画・銀座”について、「実験に参加し、ucodeで情報を発信したいという店舗や施設がどんどん出てきている。もう1回、1年後に来てみて下さい。そうしたらもっと増えていると思う」と、手ごたえを語った。

実証実験の内容を写真で紹介する。

“ユビキタス・コミュニケータ”

“ユビキタス・コミュニケータ”

銀座4丁目付近に設置された“ucodeマーカ”

付近の3D画像を表示したところ。画面上のカーソルでスクロールさせることもできる

付近の3D画像を表示したところ。画面上のカーソルでスクロールさせることもできる

一部の店舗にはショーウィンドウ付近に“ucodeマーカ”が設置されており、フロアガイドや商品の紹介などが閲覧可能

一部の店舗にはショーウィンドウ付近に“ucodeマーカ”が設置されており、フロアガイドや商品の紹介などが閲覧可能

付近で火事などが発生するとその情報や避難経路を表示する“緊急情報一斉通知”のデモも行なわれた

付近で火事などが発生するとその情報や避難経路を表示する“緊急情報一斉通知”のデモも行なわれた

“東京ユビキタス計画・銀座”の実証実験は、参加申し込みを行なえば誰でも参加できる。

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