ASCII Power Review 第279回
ユーザー自身でバッテリー交換可能です
SSDがPCIeGen5で10000MB/s超えの爆速だった!!=「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」実機レビュー
2025年04月07日 06時00分更新
レノボは「AI時代の軽量モバイル」をコンセプトにしたモバイルノートPC「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」を発売した。
「Aura Edition」はレノボとインテルが共同開発したことを示す名称。プロセッサーに40TOPS以上のNPUを統合したインテルCore Ultra 200Vシリーズが採用されており、Copilot+PC規格に準拠。またシステム構成によってはCopilot+PCのThinkPadとしては初めて1kg以下の軽量ボディーを実現している。さらに、ユーザー自身でバッテリー交換可能な「Customer Replaceable Unit」バッテリーが採用されている。
レノボから試用機を借り、詳細スペック、使い勝手、パフォーマンスについて詳細レビューをお届けする。
Core Ultra 200Vシリーズのほか
Core Ultra 200U/Hシリーズも用意
「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」はOSにWindows 11 Home/Pro、プロセッサーに
Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 256V
Core Ultra 7 258V
Core Ultra 7 266V
Core Ultra 7 268V
を採用。メモリーは16GB/32GB(LPDDR5)、ストレージは512GB/1TB/2TB(PCIe Gen5 x4接続SSD)を搭載している。
ディスプレーは
14型2.8KOLED:2880×1800ドット
14型WUXGA IPS液晶:1920×1200ドット、10点マルチタッチ、非光沢
の2種類を用意。オーディオ機能はDolby Atmos、Dolby Voiceをサポート。ウェブカメラは8MP+IRカメラ(人感検知機能付き)、FHD 1080p+IRカメラから選択できる。
インターフェースはThunderbolt 4(USB4)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A(Powered USB)、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI、3.5mmコンボジャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 7、Bluetoothをサポート。またオプションとして5G(Sub6)を追加可能だ。
サイズ/重量は、OLEDモデルで約312.8×214.75×8.08~16.95mm/約986g~、IPS液晶モデルで約312.8×214.75×8.08~17.95mm/約1.1kg~。57Whのバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は動画再生時で約16.6時間、アイドル時で約29.9時間と謳われている。
今回レビューするのは、Core Ultra 200Vシリーズ搭載モデルだが、Core Ultra 200U/Hシリーズ搭載モデルも用意されている。Hシリーズはハイパフォーマンス、Uシリーズは低消費電力マシン向けプロセッサーだが、40TOPS以上のNPUが統合されているのはCore Ultra 200Vシリーズ搭載モデルのみ。AI性能、CPU性能、低消費電力のどれを優先するかによって、プロセッサーを選択できるわけだ。
右側面には電源ボタン、コンボジャック、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI、セキュリティーロックスロット、左側面にはUSB 3.2 Gen1 Type-A、Thunderbolt 4×2を用意
「3ボタンクリックパッド」と「触覚タッチパッド」を用意
打鍵感はさすがThinkPadクオリティー
「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」にはポインティングデバイスにふたつの選択肢がある。キーボード中央にある「TrackPoint」はどちらも継承しているが、ThinkPad伝統の「3ボタンクリックパッド」と「触覚タッチパッド」の2種類が用意されている。
物理ボタンタイプの「3ボタンクリックパッド」は上質なクリック感を備えているが、「触覚タッチパッド」は振動で触覚を再現しており、全面でジェスチャー操作が可能。また、耐久性が高いというメリットがある。
個人的には「触覚タッチパッド」のほうがクリックする際に指がずれることがないので、細かな操作がやりやすいと考えている。
一方、キーボードはJIS配列の日本語仕様で、キーピッチは実測19mm、キーストロークは実測1.7mmを確保。ThinkPadの打鍵感には定評があり、個人的にも全ノートブックシリーズのなかでも3本指に入るフィーリングだと考えている。
日本語配列に特化したキーボードパネルが採用されているので、すべての文字キーが密着しておらず、記号キー以外は等幅に揃えられている。長文入力が楽しく感じられるキーボードだ。
ウェブカメラは8MP+IRカメラ(人感検知機能付き)と、FHD 1080p+IRカメラの2種類があり、どちらも物理式プライバシーシャッターを標準装備。シャッターを閉めると赤い丸印が見えるので、オンオフがひと目でわかる。
なお画質については、今回のテスト撮影では室内灯下でかなり露出が高くなってしまった。ビデオ会議アプリによっては、露出は手動で調節したほうがよさそうだ。
SSDはPCIe Gen5 x4接続で
リードで13659MB/s、ライトは10428MB/sを記録!!
今回の貸出機はインテルCore Ultra 200Vシリーズのなかで最上位の「Core Ultra 7 268V」(8コア[4P+4E]、8スレッド、5GHz、8~37W)を搭載している。
比較対象機種としては、
「Core Ultra 7 258V」搭載「ASUS ExpertBook P5」
「Ryzen AI 9 HX 370」搭載「GPD DUO」
「Snapdragon X Elite X1E-78-100」搭載「ASUS Zenbook SORA」
を採用している。

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