マイクロソフトの12型クラムシェルノートPC「Surface Laptop Go 3」実機レビュー

2023年10月25日 10時00分更新

文● 写真ジャイアン鈴木＋編集● ASCII PowerReview軍団

　マイクロソフトは12型クラムシェルノートPC「Surface Laptop Go 3」を発売した。

　本製品はCPUを前モデルの第11世代から第12世代の「Core i5-1235U」に刷新。10コア、12スレッドのCPUを搭載することで、パフォーマンス向上が図られている。

　今回、Core i5-1235U/RAM16GB/SSD256GBを搭載する上位モデルをマイクロソフトから借用したので、スペックや外観、実パフォーマンスなどについてじっくりレビューしていこう。

マイクロソフト「Surface Laptop Go 3」14万2780円～

今回はCore i5-1235U/RAM16GB/SSD256GBの「XKQ-00010」を借用した

CPUは第12世代の「Core i5-1235U」を採用
用意されているのは2モデル

　Surface Laptop Go 3はOSに「Windows 11 Home」、CPUに「Core i5-1235U」（10コア［2P＋8E］、12スレッド、最大4.40GHz、15W）を採用。メモリーは8GB/16GB（LPDDR5）、ストレージは256GB SSDを搭載している。また、「Office Home and Business 2021」と「Xbox Game Pass Ultimate 30日試用版」が含まれている。

　ディスプレーは12.4インチカラー液晶（1536×1024ドット、148ppi、3:2、コントラスト比1000:1、リフレッシュレート60Hz、10点マルチタッチ、Corning Gorilla Glass 3）を採用。ディスプレー上部には720p HDフロントカメラ、デュアルマイク、アンビエントライトセンサー（環境光センサー）を内蔵している。

　インターフェースはUSB 3.2 Type-C（データ転送、DisplayPort、充電対応）、USB 3.1 Type-A、Surface Connectポート、3.5mmヘッドフォン端子を装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 6、Bluetooth 5.1をサポートしている。

　本体サイズは278×206×15.7mm、重量は1.13kg。公称41Whのバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は通常の使い方で最大15時間と謳われている。

　Surface Laptop Go 3のカラーはプラチナ、アイスブルー、セージ、サンドストーンと豊富で、スペック的にはCore i5-1235U/RAM16GB/SSD256GB（17万3580円）と、Core i5-1235U/RAM8GB/SSD256GB（14万2780円）の2モデルを用意。大きなデータはクラウドに保存してほしいということなのだろう。

トップカバーはアルマイト、ベースはアルミニウム、グラスファイバーを使ったポリカーボネート複合樹脂、30％の再生素材を使用。カラーはプラチナ、アイスブルー、セージ、サンドストーンの4色を用意

本体サイズは278×206×15.7mm、重量は1.13kg。底面にはバータイプのゴム足が設けられており、安定して設置できる

ディスプレーは12.4インチカラー液晶（1536×1024ドット、148ppi、3:2、コントラスト比1000:1、リフレッシュレート60Hz、10点マルチタッチ、Corning Gorilla Glass 3）を搭載

キーボードは83キーの日本語配列

本体前面（上）と本体背面（下）

右側面にはSurface Connectポート、左側面にはUSB 3.1 Type-A、USB 3.2 Type-C（データ転送、DisplayPort、充電対応）、3.5mmヘッドフォン端子を用意

ディスプレーの最大展開角度は実測136度

パッケージには本体、39W電源アダプター、電源ケーブル、説明書類（クイックスタートガイド、安全性および保証に関する書類）が同梱

39W電源アダプターのコード長は実測146cm、電源ケーブルの長さは実測100cm

39W電源アダプターの型番は「M1140030-007」。仕様は入力100-240V～1.16A、出力15V 2.6A、容量39W

本体の重量は実測1120g

39W電源アダプター（電源ケーブル含む）の重量は実測206g

アスペクト比は3:2
12.4インチカラー液晶は使い勝手がいい

　Surface Laptop Go 3の解像度は1536×1024ドットとフルHDには満たない。しかし画素密度は148ppiが確保されており、実際に使っていると文字のジャギーなどは目立たない。

　カラーキャリブレーション機器で実測してみたところ、sRGBカバー率は98.9％、AdobeRGBカバー率は75.4％、DCI-P3カバー率は76.5％とモバイルノートPCとしては平均的な色域を確認できた。

　写真の現像や動画のカラーグレーディングなどに利用しないかぎりは、実用上十分な色域を備えている。

　そしてアスペクト比が3:2と一般的なディスプレーより縦に長いので、ブラウジングや書類作成時に前後の見通しが良好。12.4インチという画面サイズは携帯性と視認性においてバランスがよい。モバイルノートPCとしてはベストに近い画面比率、サイズだと思う。

解像度は1536×1024ドット、148ppiと低めだが、画像を表示しているかぎりドットなどは目立たない。発色もニュートラルだ

実測したsRGBカバー率は98.9％、sRGB比は103.8％。AdobeRGBカバー率は75.4％、AdobeRGB比は76.9％。DCI-P3カバー率は76.5％、DCI-P3比は76.5％

　ウェブカメラは720p HD解像度だが、アンビエントライトセンサー（環境光センサー）を搭載しているおかげか、露出、ホワイトバランスが正確だ。またサウンド面についても、Dolby Audio Premium搭載Omnisonicスピーカー、Voice Clarity搭載デュアル遠距離スタジオマイクが搭載され、高音質化が図られている。ビデオ会議用途に実用上十分なクオリティーだ。