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週替わりギークス 第253回

乗れる草刈機がかっこいい

2022年09月17日 09時00分更新

文● きゅんくん

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 筆者は、働く乗り物が好きだ。

 小型建設機械3t未満整地の資格も持っている。

 そんな話をしていたら、友人のデザイナーのやまざきたかゆきさんが、乗れる草刈機を開発しているオーレックさんを紹介してくださることになった。

 やまざきたかゆきさんはオーレックさんでプロダクトデザインを担当している。

やまざきたかゆきさんと、本人がデザインしたオーレックさんの乗れる草刈機

 やまざきたかゆきさんは元ホンダのデザイナーで、在職中にエイプ(Ape)やズーマー(ZOOMER)といった二輪車のデザインを手掛けた。

 オーレックさんは歩行型・乗用型草刈機、管理機、耕うん機、除雪機、水田除草機などの農業機械・緑地管理機械の開発・製造・販売をしている会社である。

あぜ道の上面側面を同時に草刈りできるWING MOWER

水田除草機WEED MAN

 今回は、工場見学をさせていただいた。
 工場内の様子をレポートしたいのだが、工場内は撮影禁止だった…。

 しかし、オーレックさんには、、
 LEGOでできた精巧な工場の模型があった!!

LEGOでできた工場

 LEGO好きの筆者は大喜びだ。

 きまぐれムシチャンネルさんが製作したそうだ。

 以下の動画で詳しく見ることができる。

 ということで、LEGOの模型を活用して工場内をレポしたい。

LEGOで工場見学

 オーレックさんは、部品の多くを自社で生産している。

 自社の技術力の向上とコスト面での良さ、自社で生産することで2つの良さがあるそうだ。

 まずは、レーザー加工機やCNCでの加工だ。

白いのがレーザー加工機とCNC

 オーレックさんでは、多くの加工機の横にロボットアームがある。

 加工機に被加工物をセットするのは細かな作業で意外と骨が折れる。

 そこをロボットアームにお願いしているとのことだ。

 人が置き場に雑に置いたものをロボットアームがセンシングしてきれいに置いてくれる。

 ロボットの制御も自社で行なっているそうだ。

 レーザーで切り抜いた板金はプレス機で立体にする。

黒いのがプレス機

 パイプを切ってベンダーで曲げて部品を作る。

パイプの加工をしている。

 これらの部品を組み合わせて溶接する。

 溶接のジグも自社で作っているそうだ。

 できた部品は、塗装する。

赤と緑が塗装をする機械

 オーレックさんの特徴的なグリーンは、ハーモニックグリーンという名前だそうだ。

 黒いパーツの塗料はきれいなラメが入っていた。これもやまざきさん指定だそうだ。

 部品ができたら組み立てだ。

組み立てレーン

 手前では駆動部の組み立てを、奥では外装の組み立てをしている。

 組み立てができたら試走して完成だ!

いざ試走!除草機、草刈機

 今回は特別に、水田除草機WEED MANとラジコン草刈機SPIDER MOWER RCと乗れる草刈機RABBIT MOWERを試用させていただいた!

 まずは、水田除草機WEED MAN。

WEED MAN

 でけー!!

 稲を傷付けないように、細いタイヤになっているそうだ。

 除草部分が上下すると迫力ある。

 除草機構は業界初のものだそうだ。

 思った方もいるのではないか?

 これだけ大きいと田んぼまで移動するのが大変なのでは?と…。

 実はこの水田除草機、畳むことができるのだ。

 畳むと、1.5tトラックに乗る。

畳んだ様子

 使いやすさが追求されてるしかっこいいしで気に入ってしまった。

 これは、除草はせず、乗せてもらって運転をした。

 次に試用させてもらったのは、ラジコン草刈機SPIDER MOWER RC。

ラジコンで草刈機を動かせる

 ラジコンというだけで楽しいのに草も刈れる!

 草が刈られていくさまは気分がいい。

 エンジンで発電していて、走行はモーター駆動だそうなのだが、意外とパワフルに雑草を切り崩していく。

 刈高というどれくらいの高さで刈るかを、雑草の生え具合によって変えるのがコツなような気がした。

 最後に乗せてもらったのは、乗れる草刈機RABBIT MOWER。

RABBIT MOWER

 草刈りをする時、人はしゃがまなくてはならない。

 果樹園などだと尚更だ。

 しゃがむことによって腰を痛めてしまうのは予想できる結末だ。

 それを解決するのが乗用型草刈機だ。

 低い位置で座ることで、人の高さを抑え、腰を痛めずに草刈りをすることができる。

 動画の通り、オフロードでも難なく乗りこなせ、スピードも結構出る。

 乗ってみて、ゴーカートのような楽しさを感じた。

泥だらけになってるのもかっこいい

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