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ASCII Power Review 第181回

Core i7-1280Pに32GB/1TBで5Gを選択可能で1キロ切り

レノボ「ThinkPad X1 Nano Gen 2」実機レビュー = 最小最軽量のThinkPadはキーボードと速度がGOOD!

2022年07月21日 10時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 レノボは13型2K IPS液晶を搭載したモバイルノートPC「ThinkPad X1 Nano Gen 2」を発売した。

 本シリーズはクラムシェル型ThinkPadの最軽量モデル。インテル最新の第12世代(Alder Lake)Coreプロセッサーを採用してパフォーマンスを向上させつつ、1kg切りの軽量ボディーを維持。もちろん前モデルと同様にカスタマイズ購入時に5Gを選択可能だ。

 性能、携帯性、5Gの三拍子が揃ったモバイル特化型マシンだが、今回本製品のCore i5-1240P(12コア[Pコア×4、Eコア×8]、16スレッド、最大4.40GHz)/RAM16GB/SSD256GB/5G搭載モデルの実機レビューをお届けしよう。

レノボ・ジャパン「ThinkPad X1 Nano Gen 2」直販価格24万5806円~

Core i5-1240P/RAM16GB/SSD256GB/5G搭載モデルを借用した

お大尽仕様では、Core i7-1280Pに32GB/1TBで5Gを選択可能

 ThinkPad X1 Nano Gen 2はOSにWindows 10 Pro/11 Home/11 Pro、CPUにCore i5-1240P/Core i5-1250P/Core i7-1260P/Core i7-1270P/Core i7-1280Pを採用。メモリーは16GB/32GB(LPDDR5-6400)、ストレージは256GB/512GB/1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)から選択できる。

 ディスプレーは13型2K IPS液晶(2160×1350ドット、16:10、輝度450cd/m²、色域sRGBカバー率100%、リフレッシュレート60Hz、非光沢)で、タッチ非対応と、タッチ対応が用意される。オーディオ機能は4マイク、4スピーカー構成で、Dolby AtmosとDolby Voice対応だ。

 ウェブカメラはプライバシーシャッター付きのFHD 1080pカメラ。RGB Webカメラ、RGB+IR Hybrid Webカメラ、RGB+IR Webカメラ(MIPI) の3種類が用意されており、IR対応Webカメラを選択すれば「Glance by Mirametrix」により、視線によるパソコン操作のアシスト、覗き見検知、定期的な休憩通知、悪い姿勢への警告などのスマート機能を利用できる。

 インターフェースはThunderbolt 4×2、3.5mmコンボジャックを装備。ワイヤレス通信は標準でWi-Fi 6E(11ax)、Bluetooth 5.2をサポート。WWANは「なし」/4G/5Gから選択可能だ。

 サイズ/重量はタッチ非対応が293.2×208.0×14.4mm/約966.5g、タッチ対応が293.3×208.1×14.8mm/約991.5g。49.5Whrのリチウムイオンポリマーバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は最大約18.2時間と謳われている(JEITA 2.0準拠)。

 なお、製品公式サイトでカスタマイズ購入をいくつか試してみたが、メモリーを32GB搭載できるのはCore i7-1280Pモデルのみであった。また記事執筆時点では、ウェブカメラはRGB WebカメラとRGB+IR Webカメラ(MIPI)の2種類しか表示されず、RGB+IR Hybrid Webカメラは選択できなかった。購入時点で選択できる項目が変わる可能性がある点にはご注意!

本体サイズは約293.2×208×14.4mm、重量は約966.5g。カラーはブラックのみ

底面パネルは5本のネジをはずせば開けられる。M.2 SSD、ワイヤレスWANカードは脱着可能だ

ディスプレーは13型2K IPS液晶(2160×1350ドット、16:10、輝度450cd/m²、色域sRGBカバー率100%、リフレッシュレート60Hz、非光沢)

キーボードは88キーの日本語配列キーボード。プラス1100円で英語配列を選択できる

ディスプレー上部側面に360度クアッドアレイ遠距離マイクを内蔵。WWAN搭載モデルは本体背面にカードスロットを備える

右側面には排気口と電源ボタン、左側面には3.5mmコンボジャックとThunderbolt 4×2が用意されている

SIMカードトレイはnanoSIMサイズ。抜き差しにはSIM取り出しピンが必要

ディスプレーは最大180度まで展開できる。ThinkPad伝統の仕様だ

「ThinkPad」ロゴの「i」の赤点は通電時にさりげなく点灯。素敵だ

パッケージには本体、ACアダプター、電源ケーブル、説明書類(クイックスタートガイド、Glance by Mirametrixのチラシ、Safety Information、サポートのしおり、PCリサイクルマークシールお申し込みについてのご案内、Recovery Media Information)が同梱

ACアダプターのコード長は実測180cm、電源ケーブルの長さは実測90cm

ACアダプターの型番は「ADLX65YSCC2A」。仕様は入力100-240V~1.8A、出力20V 3.25A、15V 3A、9V 3A、5V 3A、容量65W

本体の実測重量は993g

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測241.6g

「HWiNFO64 Pro」で取得した「システムの概要」

キーピッチは18mmでもフルスピードで入力できる
ThinkPadクオリティーのキーボード

 ThinkPad X1 Nano Gen 2のキーボードは、キーピッチは実測18mm前後、キーストロークは実測1.4mm前後。ボディーがコンパクトなぶんキーピッチはやや狭い。

 しかしそこはさすがにThinkPadのキーボード。打鍵感は上質で、非常に気持ちよくタイピングできる。キーピッチの狭さも定規を当ててみて、「あ、そう言えば……」と思い出したぐらいだ。CarbonやYogaより狭いのは確かだが、ThinkPad X1 Nano Gen 2のキーボードも十分フルスピードで入力できるキーボードに仕上げられている。

キーピッチは実測18mm前後

キーストロークは実測1.4mm前後

キーボードバックライトは明るさを2段階で調整できる

タッチパッドの面積は実測100×55mm前後。クリック感がキーボードに負けずにイイ

指紋認証センサーはパームレスト部に内蔵されている

 13型2K IPS液晶は、輝度は450cd/m²、色域はsRGBカバー率100%。カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で計測したところ、sRGBカバー率は99.1%、AdobeRGBカバー率は75.3%、DCI-P3カバー率は74.9%とほぼスペックどおりの値が出た。表面処理が非光沢なので照明の映り込みも気にならない。

 写真や動画の色調整には外部ディスプレーを接続したほうがいいが、一般的な用途やコンテンツ鑑賞であれば十二分なクオリティーを備えている。

13型2K IPS液晶は、輝度は450cd/m²、色域はsRGBカバー率100%。非光沢処理のおかげで照明などの映り込みは気にならず、発色にも癖はない

実測したsRGBカバー率は99.1%、sRGB比は101.6%、AdobeRGBカバー率は75.3%、AdobeRGB比は75.3%、DCI-P3カバー率は74.9%、DCI-P3比は74.9%

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