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ASCII Power Review 第108回

ASUSがTiger Lake搭載機を5機種発表!!

ZenBook Flip S 実機レビュー = Tiger Lake搭載のフラッグシップノートPCなのだ

2020年11月25日 11時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 ASUS JAPANは11月25日、最新のTiger Lakeプロセッサーと4K有機ELディスプレーを組み合わせた上位モデルを擁する2 in 1 PCのニューモデル「ASUS ZenBook Flip S UX371EA」(以下、UX371EA)を発売した。価格は税込で17万4800円から。前モデル「ZenBook Flip S UX370UA」が発売されたのが2017年9月なので、実に3年越しのニューモデルだ。

 2 in 1 PCというと純粋クラムシェルノートと比べてスペックが割り切られていることもあるが、今回のUX371EAは「なにひとつ諦めていない2 in 1 PC」と言い切れる。と言うわけで原稿を書きつつも物欲を刺激され続けている本製品の実機レビューをお届けする!

ASUS JAPAN「ZenBook Flip S UX370EA」17万4800円~

CPU、メモリー、ストレージ、ディスプレーで3モデルを用意

 3年前の従来モデルと比較しても意味がないので、本製品のスペックのみを解説していこう。CPUは第11世代(Tiger Lake)の「Core i7-1165G7」(4コア8スレッド、最大4.70GHz)または「Core i5-1135G7」(4コア8スレッド、最大4.20GHz)を採用。メモリー(RAM)は8GBまたは16GB、ストレージはNVMe接続の512GBまたは1TB SSDを搭載する。Core i7-1165G7とCore i5-1135G7は内蔵グラフィックスにIntel Iris Xe Graphicsが採用されており、グラフィックス性能が大幅に向上している。

 ディスプレーは、13.3型フルHD液晶(1920×1080ドット)と13.3型4K 有機EL(3840×2160ドット)を用意。4K有機ELは、色域がDCI-P3カバー率100%で、HDRに対応。消費電力は多いが画質を優先するなら4K有機ELモデル一択だ。

 以上、CPU、メモリー、ストレージ、ディスプレーを組み合わせた3モデルが、今回のZenBook Flip Sにはラインナップされている。なお、今回レビュー用に借用したのは、もちろん最上位モデルの「UX371EA-HL003TS」だ。

 このほかのスペックは基本的に共通。インターフェースは、Thunderbolt 4(USB Type-C)×2、USB 3.2 Type-A Gen1×1、HDMI×1を搭載。ヘッドフォンジャックは本体には装備されておらず、有線イヤフォンやヘッドフォンは同梱の「USB Type-Cオーディオジャックアダプター」経由で接続する。

 通信機能はWi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.0に対応。有線LAN端子は本体には装備されていないが、「USBイーサネットアダプター」が同梱されている。

 生体認証は顔認証カメラ(IRカメラ)を採用。強い直射日光下ではIRカメラは動作しないことがあるが、ロック解除の手軽さを優先させたわけだ。

 本体サイズは305×211×13.9mm、重量は約1.22kg(有機ELモデル)/約1.25kg(液晶モデル)。67Whのリチウムポリマーバッテリーが内蔵されており、4K有機ELモデルで最大13.4時間、FHD液晶モデルで最大15.8時間(Core i7モデル)/16.3時間(Core i5モデル)のバッテリー駆動時間が確保されている。充電時間はモデルによって異なるが、約2.2~2.4時間だ。なおボディーの堅牢性については、米国国防総省調達基準「MIL-STD-810H」をクリアしていると謳われている。

 個人的に残念なのが「Microsoft Office Home & Business 2019」がセットになっていること。筆者はサブスクリプションサービス「Microsoft 365」を利用しているので、Officeは不要。もしどうしても同梱するのなら、ライセンスキーを入力するとMicrosoft 365の料金を一定金額免除する仕様にしていただきたいと、マイクロソフトに対して強く思う。

本体天面。カラーはジェードブラックの1色のみ

本体底面。効率的に冷却するために吸気口は大きめに確保

ディスプレー面。狭額縁ベゼルだが下側のみ幅が広い仕様だ

ディスプレー上部には92万画素赤外線(IR)カメラが内蔵

ウェブカメラの画質は、解像度はともかく発色は良好。同社のスマホのノウハウが活用されているのだろう

キーボード面。キーピッチは19.05mm

キーストロークは1.35mm。キートップには0.1mmのくぼみが設けられている

キーボードバックライトは明るさを3段階で調整可能

タッチパッドはテンキーが浮かび上がる「NumberPad」対応。右上のマークをタッチするとタッチパッドとNumberPadを切り替えられる。また左側のマークからスワイプすると電卓アプリを起動可能だ

本体前面と本体背面。側面にはレッドカッパーダイヤモンドカット加工が施されている。ヒンジは360度無段階フリップ仕様だ

右側面に電源ボタンとUSB 3.2 Type-A Gen1×1、左側面にHDMI×1とThunderbolt 4(USB Type-C)×2が配置

パッケージには、本体、専用スリーブ、ACアダプター、USBイーサネットアダプター、USB Type-Cオーディオジャックアダプター、ASUS PEN SA201H、説明書類が同梱

専用スリーブは純正だけにUX371EAにピッタリサイズ

ACアダプター。ケーブルは実測200cmと余裕のある長さ

ACアダプターの型番は「AD2129320」。仕様は入力100-240V~1.5A、出力5.0V/3.0A、9.0V/3.0A、15.0V/3.0A、20.0V/3.25A、容量65.0W

ASUS Pen SA201H。筆圧検知は4096段階に対応

USBイーサネットアダプター。有線ネットワーク接続限定のオフィスの必須アイテムだ

USB Type-Cオーディオジャックアダプター。単体では紛失してしまいそう。あらかじめイヤフォン、ヘッドフォンに接続しておくといい

本体の実測重量は1223.5g

ACアダプターの実測重量は217.7g

2 in 1 PCとしての使い勝手は◎
4K有機ELはプロクオリティーだ

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