SNSで話題の『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を観た。もともと、すみっコぐらしというキャラクターにあまり興味はなかったが、Twitterを中心としたSNSであまりにも絶賛されていたので、観に行ったのだ。
Yahoo!リアルタイム検索による、この作品に関するツイート数の変容は以下のとおり。
11月8日に公開された後、10日に「大人向けかもしれない…初めて映画館で泣いた」というツイートが1万3000RTを超えるバズになり、翌日の11日に「アンパンマンだと思って観たら攻殻機動隊だった程の衝撃」というツイートが3万RTを超えることで、完全にトレンド入りを果たした。
映画すみっコぐらし見てきました。今年見た映画で一番良かったみんな見てくれ。大人向けかもしれない…初めて映画館で泣いた。癒しと善意で出来た優しい世界、荒んだ心に効きすぎる。映画館でぜひ見て欲しい。美少女もイケメンも無いけどマジで良い見てくれ…頼む… #映画すみっコぐらし pic.twitter.com/s8brg7FxCG
— せんべい すみっコ見てくれ (@senbe_i) November 9, 2019
映画すみっコぐらし が新作映画は叩かれ地獄になりがちなYahoo映画で脅威の星4.76の高評価を叩き出した上、TLでも「パステルカラーのJOKER」「実質奈須きのこ」「アンパンマンだと思って観たら攻殻機動隊だった程の衝撃」、「付き添いで来た彼氏が上映後涙腺崩壊」等ヤバい感想の情報過多で気になる。
— いつまちゃん 来世ちゃんドラマ化決定 (@1256hima) November 11, 2019
ほかにも「真のジョーカー」や「実質奈須きのこ」といった絶賛ツイートも多く見られたため、僕としても「今すぐにでも観るしかない!」と決断したのだ。
「ごくごく普通の子ども向け映画だな……」
ところが、11月19日、夜の新宿になんとか時間を作り、観に行った感想は意外。「ごくごく普通の子ども向け映画だな……」という虚しいものだったのである。
もちろん、名作とは言えるだろう。「最後に泣ける」という意見もわかる。しかし、ハリウッドの超大作に慣れすぎた僕には、映像の作り込みはとても単純で情報量が少ないものに感じた。肝心のストーリーは60分ほどであっさりと終わるため、肩透かしを食らった感も否めなかった。
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