読者の皆さん、こんにちは! 正能茉優です。
今月も、大学時代に立ち上げたハピキラFACTORYの社長と、ソニーの会社員、そして慶應義塾大学大学院の特任助教と、3つのお仕事をしています。
ハピキラFACTORYでは、年末のお歳暮の仕事が本格的に始まりました。早いもので、実は今年も終わりに向かっているのだなあと感じる、そんな秋の始まりです。
さて、この連載では、働き方改革が進むこの時代、会社や組織に関係なく「個人」で新しい働き方を実現する方法や、その時の考え方について、考えています。
今回のテーマは「働き方を変えるチャレンジを生むコツ」について。
慶應義塾大学大学院の特任助教として、学生たちと新しい“しごとづくり”にチャレンジする「新事業創造プログラム」を始めて、早2年(うち半年は「慶應義塾大学SFC研究所 上席所員」という形でしたが……) 。
今回は、日々学生たちと向き合う中で見えてきた、実際に働き方を変えていくチャレンジを始める3つのポイントをご紹介したいと思います。
好きな働き方ができる選択肢を持つ必要がある
「働き方改革」にともない、働き方や生き方に関する情報が増え続けている、ここ数年。
いろいろな働き方をする人のインタビューやイベントが世に溢れ、働き方に関する情報に出会う機会も増えています。自ずと「こんな働き方をしてみたい!」や「自分も副業とかするのかな?」と漠然と考えて、世に出ようとする学生に会う機会も増えました。
しかし、彼らの様子を見ていると、実際はほとんどの学生の「就職活動」に大きな変化がないのも実情です。もちろん、社会の仕組みやルール、一般常識が変わるのを待つという選択肢もあります。
でも、私たちの人生は待ってくれません。嫌でも卒業の時期はくるし、仕事を始めるタイミングは来る。
そう考えたとき、好きな働き方ができるような選択肢を、社会の状況とは関係なく、学生自身が自らの手で持てるようになる必要があるのではないか。
そう考えて、慶應義塾大学大学院の特任助教として始めたのが「長野県小布施町における新事業創造プログラム」、通称「まろん大学」です。まろん大学では、学生たちの好きなことや得意なことを、まちの困りごとと掛け合わせることで、事業化することにチャレンジしています。
この連載の記事
- 第318回 DTM勢がAIで作曲したら、AIの得意分野と苦手分野が見えてきた
- 第317回 ものづくり版コミケ「Makerフェア」2024年は面白かった。出展者の世代交代もなされているように見えた
- 第315回 0歳児、いつから保育園に? 女性の働き方、とことん考えてみました
- 第315回 推しの細胞がついた指輪を作ってもらった
- 第314回 おしゃれすぎるファン付きウェアを買って重要な問題に気付いた
- 第313回 0歳児がいながら、働く。ベストなやり方は?
- 第312回 パートナーの反対で転職できない問題
- 第311回 YouTubeの再生を止めないために画面を自動でタップする機械を作った
- 第310回 地方に移住したいが、東京にとどまるべきか
- 第309回 「マジック:ザ・ギャザリング」という深淵の入り口に立った。まだ底は見えない
- この連載の一覧へ