温泉好きには良い話
噴火したらえらいこと
さて、改元前後は10連休で賑わった日本列島。お休みの方も、そうでなかった方も、普段とは違う雰囲気の10日間だったと思います。
このコラムを書いている今はちょうど連休明け2日目ですが、お仕事させて頂いている皆様が10連休を〝取って″いたので、堰を切ったように止まっていた仕事が自身に流れ込んでおります。これはサラリーマンだと会社に行きたくなくなるやつですね。
せれろんやまだはこの休みの間、地元でお仕事をしていましたが、合間を縫って博物館などに赴いておりました。で、何の気なしに縄文時代のできごと年表とか見ていたのですが、そこに同じく何の気なしに書かれていたできごとを二度見したのであります。
「約9万年前、阿蘇山が噴火して火砕流が福岡まで達する。」
……冷静に考えると、やばくね? コレ。
阿蘇山は活火山で、最近も軽い噴火が起こっています。それが大昔大噴火して、約150キロメートルも離れた福岡まで火砕流が押し寄せたとかどちゃくそ恐ろしくないですか?
そもそも〝山″は、大きく分けてプレート(地球表面を覆っている巨大な岩盤)の移動などで地表が盛り上がってできたものと、地下のマグマが噴出してできたものとの2つがあります。マグマ噴出のほうが〝火山″ですね。
ちびっ子の頃『環太平洋造山帯(火山帯)』で習ったとおり、日本は火山が多い国です。火山はその活動を通して、風光明媚な景観を描きだしたり、なんといっても〝温泉〟という、我々人間にとって贅沢の代表ともいえるリラクゼーションを生み出してくれたりしています。その一方で予期せぬ噴火で災害をもたらし、生き物の命を奪ってしまうこともあります。まさに大自然ならではの利害関係ですね。
が、過去には甚大な被害をもたらした大噴火などもあり、その地域に住んでいた縄文人が居なくなってしまった……ってこともあるようです。これが今起きたらと考えると末恐ろしいですが、そんな火山の〝本気″に迫ってみましょう。
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